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 原口一博総務大臣と、13人の通信業界関係者や識者らの対談をまとめた書。対談相手は、総務省のICTタスクフォースのメンバーや、通信事業者の社長、グリーやドワンゴなどベンチャー企業の社長らだ。自らの指示で進めている「光の道構想」のほかにも、世界における日本の位置づけや、携帯電話の育成ゲームにはまっていることなど多彩な話を織り交ぜている。

 7月の参議院選挙の直前に発刊された本書は、原口氏自身が直後に総務大臣ではなくなる可能性もあったため、急いで編集したと聞く。そのせいかICT政策の全体像を描ききるというよりは、幅広い話に発散した印象だ。光の道を具体的にどう落とし込むか、どちらの陣営に肩入れしているかを読み取るといった視点では具体的な話は少ない。ただし大臣が、教育や医療に限らず、ゲームやコンテンツなど幅広いICTの活用シーンに個人として興味を持っていることがうかがえる。

ICT原口ビジョン

ICT原口ビジョン
原口一博著
ぎょうせい発行
1800円(税込)