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 富士通は2010年10月1日、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)として「オンデマンド仮想システムサービス」の提供を開始した。仮想マシンやディスクの利用料金を1時間単位で徴収する従量課金制を採用している。

 オンデマンド仮想システムサービスは、仮想マシンとOSの基本サービスと、ディスクやネットワークなどのオプションサービスで構成される()。仮想マシンの最低利用料金は、1CPU(Xeon 1GHz相当)とメモリー1.7Gバイトで1時間当たり25円。1カ月(24時間30日間)使い続けた場合には月額1万8000円となる。「完全従量課金なので、仮想マシンを起動していない間、料金は一切発生しない」(齋藤範夫サービスビジネス本部クラウドビジネス推進室担当課長)。

図●富士通が提供する「オンデマンド仮想システムサービス」の料金体系
図●富士通が提供する「オンデマンド仮想システムサービス」の料金体系
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 オプションのディスクも従量課金である。ディスク10Gバイト当たりの利用料金は1時間0.8円、月額で576円だ。このほか、SQL Serverなど他社製を含むミドルウエアの構成をあらかじめ設定した仮想システムのテンプレートを無償で提供する。「初期設定や検証の手間が省ける」(齋藤担当課長)というメリットがある。富士通は、2010年内に約30種類のテンプレートを提供する予定だ。

 富士通は、オンデマンド仮想システムサービスの商用化に当たり、2010年5月から9月にかけて200社を対象にトライアルサービスを実施した。仮想マシンの利用料金やテンプレートの無償化は、200社の声を反映した結果だ。仮想マシンの利用料金は当初31円からで、テンプレートも有償提供する予定だったが、商用サービスではこれを見直した。「トライアルに参加した企業の7割が継続利用を希望した。これは予想以上の反響だ」(齋藤担当課長)。

 IaaSで富士通に先行する米アマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)の仮想マシン貸しサービス「Amazon EC2」の料金が1時間0.085ドル(1ドル=85円計算で約7円)。富士通のオンデマンド仮想システムサービスの方が、Amazon EC2に比べて3倍近く高い。齋藤担当課長は、「バックボーンの二重化や仮想マシンのフェールオーバーなど、企業利用に向けてセキュリティや信頼性を高めており、差異化できる」と強調する。