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 情報処理技術者試験の「基本情報技術者」用の参考書。類書に「3週間完全マスター 応用情報技術者 2011年版」がある。

 基本情報技術者と応用情報技術者は毎年4月と10月に実施され、受験者の数も多い。どちらの試験も午前問題と午後問題に分かれているが、午前問題よりも午後問題の方がハードルがずっと高い。どちらの試験でも午前問題は基本的な知識を問う問題がほとんどなので、受験対策書をひと通り読んでおけば合格基準点(60パーセントの正解率)を取ることはそれほど難しくないだろう。午前問題は要するに、「知ってさえいればすぐに解ける問題」ばかりである。

 やっかいなのは午後問題だ。どちらの試験でも午後問題は長文で、それを読み解くだけでもひと苦労するし、じっくりと論理的に考え抜く力が試される問題も出題される。情報処理技術者を目指す人のための試験なのだから、論理的な能力が試されるのは当然のことだろう。最終的に合否を分けるのは、どちらの試験でもたいていの場合、午後問題を解けるかどうかにかかっていると思われる。

 『3週間完全マスター 基本情報技術者 2011年版』と『3週間完全マスター 応用情報技術者 2011年版』の特徴は、午後問題の解説がとても詳しい点にある。この2冊の章の構成は似通っていて、「3週間」の独習カリキュラムのうち最初の2週間が午前問題対策で、最後の3週目が午後問題の対策である。実際の午後問題に取り組むまえに、午後問題を解くための心構えや解き方のコツがていねいにまとめられている。問題文をしっかりと読みこなすだけで解けてしまう問題や、難しそうな印象とはまるで裏腹に、あっけないほど簡単に解けてしまう問題も出題されていることがわかる。

 『3週間完全マスター 応用情報技術者 2011年版』は、選択可能な午後問題のカテゴリーをすべて網羅している。これに対して『3週間完全マスター 基本情報技術者 2011年版』は、選択必須問題の「プログラミング言語」対策として取り上げているのが「表計算」のみであることを付け加えておく。C言語やJava言語などの問題を選択したい人はもう一冊プログラミング言語問題の学習書が必要かもしれない。

3週間完全マスター 基本情報技術者 2011年版

3週間完全マスター 基本情報技術者 2011年版
ITアシスト編
日経BP社発行
2100円(税込)





3週間完全マスター 応用情報技術者 2011年版

3週間完全マスター 応用情報技術者 2011年版
ITアシスト編
日経BP社発行
2940円(税込)