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PDC10のWebサイト
PDC10のWebサイト

 米国時間2010年10月28~29日、米Redmondのマイクロソフト本社にて技術カンファレンス「Microsoft PDC10」が開催されました。このPDC10では、Windows Azure PlatformやWindows Phone 7、Internet Explorer 9などの最新情報が公開されました。今回は特別編として、その中で発表されたWindows Azure Platformに関する最新情報を紹介します。

 PDC10での発表内容は下記のサイトにまとまっています。以下では、これらの中から主なものを取り上げます。なお、プレスリリースにてWindows Azure Platformの今後のロードマップも公開されています。

●関連情報
[Microsoft PDC10のWebサイト]
[Microsoft Outlines Opportunity in the Cloud and on Devices at Professional Developers Conference 2010](米国のニュースリリース)
[You spoke. We listened, and responded.](Windows Azure Teamのブログ)
[PDC 2010 Announcements](SQL Azure Teamのブログ)
[Windows Azure AppFabric CTP October Release](Windows Azure AppFabric Teamのブログ)
[New Windows Azure Platform-as-a-Service capabilities unveiled at PDC](Sane Adamのブログ)

利用中のアプリケーションをクラウドに移行する新機能の提供

 今回のPDCで発表された中で最もインパクトが大きいのは、企業が自社のWindowsサーバー環境で使っているアプリケーションをWindows Azureに簡単に移行するための機能です。具体的には、「Windows Azure Virtual Machine Role (VMロール)」、「Server Application Virtualization」、古いWindowsサーバー向けGuest OSの提供が発表されました。

●Windows Azure Virtual Machine Role (VMロール):VMロールは、Windows AzureのVMイメージ上で稼働する管理者権限を持ったロールです。簡単に言うと、Windows Server R2とほぼ同じ環境がWindows Azure上で利用できるロールとなります。つまり、このVMロールを使うと、Windows Server R2上で稼働するアプリケーションを、Windows Azure上でそのまま稼働させられるようになります。VMロールは2010年中にベータ版の提供開始を予定しています。また、Windows AzureにVMロールが稼働するVM環境を直接構築できる機能も提供する予定で、こちらは2011年に提供開始予定です。

●Server Application Virtualization:既存アプリケーションをWindows Azureで稼働するWorkerロールベースのアプリケーションイメージにデプロイする機能です。この機能を用いることで、既存のアプリケーションを容易にWindows Azureに移植可能となります。App-VのWindows Azureに対応したサーバー版と言えます。

●過去バージョンを含むWindows ServerサポートGuest OSの提供:上記したVMロールを使うことでWindows Azure上でWindows Server 2008 R2をサポートします。また、2011年にはWindows Server 2008 SP2および Windows Server 2003のGuest OSについてのサポートも追加されます。

その他のWindows Azure関連の発表

 そのほかにも、エンタープライズ向けサービスについて以下のような新機能や機能強化が発表されています。

  • Elevated Privileges:いわゆるシステム特権と呼ばれるものです。Guest OSやアプリケーションのレイヤーでのサービス管理を可能にするAdminアクセス機能が、WebロールおよびWorkerロールに追加されます。Webサーバー機能であるInternet Information Services(IIS)設定やMSI(Microsoft Software Installer)インストールなどの機能も追加され、2010年中に提供が開始される予定です。
  • Full IIS:Webロールの機能強化として提供されるもので、IISのフル機能をもつモジュールがインストール可能となります。こちらも2010年中に提供開始予定です。
  • リモートデスクトップ:Azure上で稼働中のアプリケーション・サービスのインスタンスに接続してデスクトップ画面で運用管理できるようにします。クラウド上での稼働状況をモニタリングしたり、トラブルシューティングできるようになります。
  • サブスクリプション管理の利便性向上:Windows Azure Portalの機能強化、複数のWindows Live IDによるWindows Azure アカウント管理、サブスクリプション購買プロセスの簡易化などが2010年中に提供される見込みです。

●関連情報
[Windows Azure Compute Copy]