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 富士通、日立製作所、NEC、NTTデータの国内大手ITベンダー4社が2010年4~9月期決算を発表した。国内のIT投資の伸び悩みにより、富士通を除く3社は、国内市場で苦戦している。

表●NEC、日立製作所、富士通、NTTデータの2010年4~9月期(2011年3月期第2四半期累計)の業績
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表●NEC、日立製作所、富士通、NTTデータの2010年4~9月期(2011年3月期第2四半期累計)の業績

 各社の情報・通信分野の業績は、富士通と日立が減収増益、NECのSIサービスやアウトソーシングを含む「ITサービス」事業が減収減益。NTTデータは増収減益だった。

 富士通の情報・通信分野である「テクノロジーソリューション」事業は、売上高が前年同期比2.3%減の1兆4008億円である。国内金融機関向けの大口案件を獲得したものの、海外事業の不振や円高・ユーロ安の影響で減収となった。

 営業利益は同80.1%増の563億円。増益の理由は、「国内の基幹系システムの構築案件が堅調だったことと、退職給付会計の適用に伴う会計基準変更時差異の償却が前年度で完了した」(富士通の加藤和彦専務)からである。

 日立の「情報・通信システム」事業の売上高は前年同期比2.5%減の7748億円、営業利益は同7.0%増の345億円だった。国内のIT投資が伸び悩み、減収となった。一方、海外市場でのストレージ事業が、新製品の投入で好調。増益に貢献した。

 NECも国内市場で苦しんだ。主力であるITサービス事業の売上高は、前年同期比1.7%減の3710億円、営業利益は同62.9%減の35億円である。遠藤信博社長は「想定外の結果。国内でのIT投資がもう少し回復すると見込んでいたが、伸び悩んだ」という。2010年7月時点のITサービス事業の予想値と比べて、売上高で90億円届かず、営業利益は65億円足りなかった。

 NTTデータは、売上高が前年同期比0.2%増の5337億円、営業利益は同24.1%減の253億円の増収減益である。海外企業の買収効果で増収になった。減益の要因は、第1四半期に赤字案件が発生したこと。7~9月期だけで営業利益を70億円押し下げた。

 2011年3月期の通期予想はどうか。富士通はテクノロジーソリューション事業の売上高を7月時点の予想から1000億円減らし、3兆1200億円にした。営業利益は70億円減の2080億円。NTTデータも、売上高を400億円減の1兆1600億円、営業利益を150億円減の750億円に下方修正した。

 日立は情報・通信システムの通期予想を変更していない。NECは全体の通期予想を変更していないが、ITサービス事業の業績を下方修正した。