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どのくらいの通信速度ならブロードバンドと呼べるの?

(イラスト・アニメーション:岸本 ムサシ)

  今回の回答者:
石黒 丈博
総務省 総合通信基盤局
電気通信事業部 高度通信網振興課
技術係長

 インターネットのアクセス回線は高速化が進み,今やブロードバンドが当たり前となっています。ブロードバンドとは広帯域という意味で,ダイヤルアップ回線のような狭帯域(ナローバンド)の対義語として使われています。では,一体どのくらいの通信速度であればブロードバンドと呼べるのでしょうか。

 総務省が推進している「ブロードバンド・ゼロ地域解消事業」では,ブロードバンドの説明を「音楽データをスムーズにダウンロードできる」としています。通信速度の具体的な数値はあえて決めていません。スムーズにダウンロードできる通信速度というのは,品質やファイルを圧縮する技術によって変わるからです。

 ただ目安としては,下りの速度が1Mビット/秒以上であればブロードバンドと考えています。この数値は,ブロードバンドの整備状況の調査を始める際,1.5Mビット/秒のADSLをブロードバンドの対象にしたのが基になっています。ADSL以外のサービスとしては,ケーブル(CATV)・インターネット,FTTHなどが該当します。このうち下りの速度が30Mビット/秒以上のサービスを,超高速ブロードバンドと呼ぶこともあります。

 最近は無線サービスの高速化も進んでおり,3.5世代携帯電話やWiMAX,XGP(次世代PHS)も実質ブロードバンドといえるでしょう。ただし総務省として統一した定義はないため,無線サービスを含めないケースもあります。

 今は下り速度のみが対象になっていますが,これからは上り速度も含めてブロードバンドとは何かを考えていく必要がありそうです。在宅勤務など遠隔で仕事をするテレワークや,医療・健康支援をはじめとする高精細動画像の送受信を伴う公共サービスなどでは上り速度も重視されるからです。