PR

 米国を中心に急成長を続ける世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、米Facebook――。今年3月にはアクセス数が米Googleの米国サイト「Google.com」を抜いて同国で初めて1位となり、7月にはアクティブユーザー数が世界で5億人を突破した。同社はその後も圧倒的なユーザー数を背景に続々新サービスを投入。11月にはついに電子メールサービスに進出すると発表し、注目を浴びた。

写真1●Facebookの創設者Mark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)
写真1●Facebookの創設者Mark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)
Creative Commons. Some rights reserved by jolieodell
写真2●GoogleのEric Schmidt会長兼最高経営責任者(CEO)
写真2●GoogleのEric Schmidt会長兼最高経営責任者(CEO)
Creative Commons. Some rights reserved by World Economic Forum

ユーザーの滞在時間めぐってGoogleとし烈な競争

 Facebookのメールサービスは、電子メールやインスタントメッセージング(IM)、携帯電話のテキストメッセージといったものをSNS内で集約して提供し、希望するユーザーには「@facebook.com」が付くメールアドレスも付与する。このサービスで注目されているのは、Googleの「Gmail」と直接的に競合するという点だ。これによりユーザーの滞在時間をめぐる両社の競争が激しくなると言われている。1年前にGoogleの半分程度だったFacebookのユーザー滞在時間は、今ではGoogleに匹敵するほどまで増えており、広告収入に大きく寄与しているからだ。

 2010年におけるFacebookのディスプレイ広告収益は16億ドルで、Googleの10億ドルを上回る見通しだ。Googleも今年からディスプレイ広告に力を入れ始め、年間25億ドルという目標を立ているが、Facebookの台頭によってGoogleはこの目標を達成できない可能性も出てきたと米Wall Street Journalなどのメディアが報じている。

 もう一点注目されているのがユーザー情報の特性だ。実はこれがGoogleのシェアを減らす要因と指摘されている。Facebookは実名主義のSNSであるため、ユーザーはサービス内で自ら個人情報を書き込んでいる。つまりFacebookのユーザー情報は実社会を反映したリアルなデータ。ここに広告主が魅力を感じているのだ。これに対しGoogleの場合は検索を中心にしたユーザー情報となる。検索行動やその履歴を分析し、ユーザーの嗜好(しこう)を推測するという手法だ。この違いに広告主が着目しており、Googleにとって代わる新たなターゲット広告メディアとしてFacebookに期待している。

【関連記事】
Facebook、世界のアクティブユーザーが5億人を突破
Facebook、現在地周辺のクーポンを取得できる新たなモバイル機能
Facebook、居場所を他人に知らせる「Places」機能を米国で提供