PR

 VRRPもスタックも、ルーターやレイヤー3スイッチといった機器の冗長化を主目的とする技術。経路の冗長化でルーター間やレイヤー3スイッチ間で使われるのが、「ルーティングプロトコル」だ。

ルーター間で経路情報をやりとりする

図2-5●最適な経路を判断するのに使うコスト値
図2-5●最適な経路を判断するのに使うコスト値
OSPFでは、ルーターやレイヤー3スイッチのポートに設定したコスト値を使って最適な経路を判断する。最適な経路で障害が起こったときは、次の候補の経路に切り替える。
[画像のクリックで拡大表示]

 これはルーターやレイヤー3スイッチが互いに経路情報をダイナミックにやりとりするための仕組みだ。インターネットでも使われているが、企業内ネットワークではOSPF(Open Shortest Path First)などのルーティングプロトコルが使われる。

 図2-5の(1)は、通常の通信時における経路の判断だ。OSPFを使ってレイヤー3スイッチ間でやりとりされた値に「コスト」がある。コストとは、レイヤー3スイッチのすべてのポートに管理者が設定する値だ。このコストの合計値が最も小さな経路を最適経路であると、レイヤー3スイッチは判断する。だが合計の仕方にポイントがある。それは「ポートを出て行くときのコストを合計する」という点だ。図2-5の(1)であれば、下の紫のルートが最適経路になる。

 この経路で障害が起こった場合、経路上にあるレイヤー3スイッチ間で情報がやりとりされ、次にコストの小さな経路が選択される(同(2))。