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 TCP/IPの仕組みについての解説書。ただし解説している範囲はTCP/IPにとどまらず、TCP/IPが動作する前提条件となる物理層やデータリンク層、あるいはTCP/IP上で動作するアプリケーション層プロトコルもカバーする。この点において、ネットワークの基礎入門書といったほうが近いかもしれない。

 全9章のうち「IPアドレスとネットワーク」「IPアドレスとルーティング」「TCPとUDP」「IPv6」に1章ずつ割いている。ほかはネットワークの基礎やネットワークの階層構造、アプリケーションプロトコル、インターネットの仕組みと接続形態、ネットワークセキュリティの解説だ。

 著者の宇野氏がまえがきで「独習書として構成しているが、大学や高専の教科書としても使用できるよう配慮した」旨を説明している。この言葉通り、ところどころに図や表を用いながら説明を進めており、各章の途中に問題形式の「理解度チェック」、各章の最後に「章末理解度チェック」を設けている。丁寧かつ網羅性を重視した解説をしているという印象だ。のろしや灯台といった通信の歴史から入っていくので、じっくりゆっくり読み進めるのもいいだろう。

独習 TCP/IP IPv6対応

独習 TCP/IP IPv6対応
宇野 俊夫著
翔泳社発行
2499円(税込)