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 前回は自分自身をビデオ撮影して客観的に見ることを学びました。ビデオ撮影しましたか?

 もし、まだならば、この記事を読む前にビデオ撮影してください。今すぐ撮影できないなら、いつどこでビデオ撮影するか、カレンダーに印をつけて実行することを計画してください。

自分自身の心技体を点検する

 第2回「対人交渉スキルの全体像」で、交渉者としての自分自身のビジョンをイメージし、知情意(マインド、ハート、ウィル)の点検を行いました。自分自身のビデオ映像をチェックしたら、あらためて自分の特徴をレビューしてみましょう。

 緊張の無い、リラックスした状態の自分の特徴。気が置けない友人や家族と一緒のときの自分の特徴。人前に立ったときの自分の特徴。

 自分の癖を自覚して個性として活用するためには、プレッシャーが無く気負いの無い状況における自分自身を知り、自分の内面の心の状態が外から見たときにどのように現れているのか、または現れていないのかを知っておきましょう。

感情を読み取る

 自分自身を客観視することのもう一つのメリットは、他人の表情や感情を読む訓練となることです。リラックスしたときの表情と緊張したときの表情とを比べて眺めて、自分の内面の感情とどのように連動しているかを探究してみましょう。

 他人にはうかがい知れないほどのかすかな表情の変化が、自分の内面における感情の変化と連動しているかもしれません。あるいは逆にかすかな感情の変化が、意外なほどはっきりとした表情の変化として露見している場合もあります。

 感情と表情との連動は個人差が大きく、簡単に一般化することができません。気持ちがすぐに顔に出るタイプの人もいれば、天然のポーカーフェースで感情が読み取れない人もいます。

 ビデオ映像で自分自身を観察するのは第一に己を知ることが目的でしたが、表情と感情に敏感になることによって他人の表情と感情を読む訓練になるのです。