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 繰り返しになるが不況期は変化の時代である。新しい時代に適応するために、従来型のビジネスモデルからの脱却が求められる。リスクを計算しながら、積極的に新規事業に打って出ないと、次の時代の繁栄は得られない。2011年の秋口までは景気は小康状態を続けるはずだ(編集部注:東日本大震災が起こる前、2011年2月以前の分析に基づいています)。新規事業を検討するのは今しかない。

新規事業の成否は経営者次第

 新規事業にリスクを感じる経営者も多いだろう。そこで新規事業成功のためのポイントを五つにまとめた(図1)。これら五つのポイントを踏まえて新規事業を検討すると、失敗のリスクを低減できる。特に(1)の経営トップの納得や自信、真剣度は新規事業の成否を大きく左右する。(2)の命がけで奮闘してくれる現場責任者の存在も不可欠である。

図1●新規事業成功の5ポイント
図1●新規事業成功の5ポイント

 連載15回と16回では、新規事業の一例としてクラウドを活用した新ビジネスについて解説した。クラウドは今IT業界でも最も注目されている分野だ。データの集中と分散の周期から、2009年から2024年まではクラウドを中心としたビジネスが本格的に浸透する。2017年に向ってソフトウエアの時代が衰退し、クラウドに代表されるサービス型ビジネスが主流となる。2011年はスマートフォンの利活用を含めて、クラウドの流れが加速するだろう(図2)。

図2●IT業界のサイクル
図2●IT業界のサイクル
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 ここでいうサービス型ビジネスとは、ソフトウエアの活用方法を中心としたサポートで顧客の収益に貢献するビジネス形態と考えている。顧客の要望はシステムを導入することから、それを活用して収益に貢献することに変化している。クラウドはまさしくサービス型ビジネスの時代に適した流れといえる。