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 企業としてモバイル端末を導入することは事実上不可避だが、モバイル端末を導入するからには業務を正しく実行できる環境に作り上げる必要がある。業務ロジックを実現するのは端末機器ではなく、あるいはAndroidやiOSといったOSでもない。ほかでもないアプリケーションが業務ロジックを実現し、それを人間が操作するわけである。

アプリケーションの実装の仕方

 モバイル端末へのアプリケーションの実現方法にはいくつかある。具体的には、どこにアプリケーションのロジックが格納されているかということなのだが、簡単にまとめると表1のようになるだろう。

表1●アプリケーションの実装の仕方
表1●アプリケーションの実装の仕方
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 どの方式を採用するかは、何を実現したいかに依存する。例えば個人のユーティリティのようなものは流用することも少ないため、ネイティブアプリが良いだろう。SFA(Sales Force Automation)ツールのようなものであれば、入力項目も固定化されているし、社外などの外出先からのアクセスの容易性なども考えてWebアプリ型が良いだろう。

 一方、端末の機能を生かしたいという要件や変更の用意さ、流用性などのいいとこ取りが必要であればハイブリッドタイプの実装方式が最適だと思われる。例えば、端末のカメラでバーコードを読み取り、比較的頻繁に更新される商品情報を紹介しながらデータをサーバーに上げるといった用途だ。

 利用シーンや扱うデータにもよるが、考慮すべきセキュリティ要件も方式によって変わってくる。ネイティブアプリの場合もハイブリッド方式の場合も、結局、OS上に直接実装されるのでアプリケーションレベルのセキュリティは必要だ。Webアプリ方式の場合は、もちろん通信に関するセキュリティが非常に重要になるが、それだけでは済まない。

 前回も触れたが、Android OSの場合、バージョンによっては意図しない悪意のあるURLにアクセスすると、任意のコードを実行されたりする脆弱性がある。やはり端末自体の保護は必要である。セキュリティソフトをインストールする場合であれば、単にアンチウイルス機能だけではなくWebアクセスのセキュリティまで確保してくれるソフトを選ぶのが良い。