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ジャンル:電子書籍
ライセンス:GNU GPL v3
作者:Strahinja.Markovic氏
URL:http://code.google.com/p/sigil/

 Sigilは、電子書籍の国際フォーマット「EPUB」(ePub)に準拠した電子書籍のオーサリングソフトだ。EPUB形式のデータはHTMLやCSSで構成されているが、それらの知識が無くても“WYSIWYG”(ウィジウィグ)環境で自由に電子書籍を作成できる。

 わずか数百グラムの携帯情報機器に何十冊、何百冊もの書籍を保存し、いつどこにいても好きなものを読める。読みたいものが手元になければ、無線ネットワーク経由ですぐにダウンロードすればよい――。

 こうした利便性が利用者に評価され、電子書籍を閲覧するための携帯情報機器が米国を中心にヒットしている。米Amazon社の「Kindle」や米Apple社の「iPad」などである。既に日本でも、KindleやiPadで電子書籍を読んでいる人もいるだろう。

 書店に行かなくても本を手に入れて読めるのは電子書籍の利点だが、それだけではない。オリジナルの電子書籍を作って読んだり、家族・友人に配布したりするといった新たな楽しみもある。例えば、著作権切れの文学作品を収蔵するWebサイト「青空文庫」から好みの小説を入手し、自分のイラストをカバーや挿絵にしてオリジナルの文庫を作れるのだ。

 こういった楽しみ方を手軽に体験できるのが、今回紹介する「Sigil」である。Sigilは、電子書籍をユーザーがGUIで作成するためのソフトだ(写真1)。米国などで電子書籍の標準形式として採用が広がっているファイルフォーマット「EPUB」に準拠している。EPUBは業界団体「IDPF」(International Digital Publishing Forum)が推進しており、iPadの電子書籍ビューワ「iBooks」にも採用されている。

写真1 実際の表示結果を目視しながら編集できる電子書籍作成ソフト「Sigil」
写真1 実際の表示結果を目視しながら編集できる電子書籍作成ソフト「Sigil」
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Sigilのインストール

 さっそくインストール手順を紹介しよう。今回は最新ディストリビューション「Fedora 13」に導入してみる。

 ソフト本体は日経Linux2010年9月号の付録DVDに収録した。ITproからもダウンロードできる。自分が使っているOSが32ビット版なら「Sigil-0.2.3-Linux-x86-Setup.bin」、64ビット版なら「Sigil-0.2.3-Linux-x86_64-Setup.bin」をダウンロードする。rootでファイルのアクセス権限を変更し、コマンドラインでバイナリを実行する。

$ su 
# chmod +x Sigil-0.2.3-Linux-x 
86-Setup.bin 
# ./Sigil-0.2.3-Linux-x86-Setu 
p.bin 
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 これでインストーラが立ち上がる。この後の作業で迷う個所はほとんどないはずだ。日本語メニューはないのでEnglishを選び、インストール先のディレクトリを選択する(初期設定は「/opt/sigil」)。あとは「Next」を押していけばインストールが完了する。

 続いてSigilを起動してみよう。デスクトップ画面の左上にある「アプリケーション」から「Sigil」をたどり「Sigil」を選べばよい。