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ネットワーク機器はどうやってリサイクルされているの?

(イラスト・アニメーション:岸本 ムサシ)

  今回の回答者:
本田 陽彦
アンカーネットワークサービス
エコモ本部 ネットワーク機器チーム

 企業が不要になって排出するネットワーク機器の多くは、リサイクルされています。再利用する「リユース」と再資源化という意味の「リサイクル」に分けられます。

 台数ベースでいえば、当社が2010年2月までの過去20カ月間で引き取ったネットワーク機器のうち、リユースとリサイクルはほぼ半々です。パソコンのリユース比率は約2割なので、ネットワーク機器はリユース比率が高いといえます。

 その理由は三つあります。一つはパソコンに比べて駆動部品が少ないので故障しにくいこと。二つめは手元で利用する機器ではないため傷などの外観の劣化が少ないこと。三つめは中古市場が成長しておりニーズが高まっていることです。

 海外には、中古のネットワーク機器を専門に取り扱う業者が複数あります。それぞれが技術者を抱えてサポートサービスも提供しています。そのため、ベンダーのサポートが終了した古い製品でも活発に取り引きされています。リユースされやすいのは、シスコシステムズやジュニパーネットワークスといった海外メーカーの製品が中心です。

 リユースする場合は、機器内に残るIPアドレスなどのネットワーク情報をすべて手作業で消去し、併せて動作テストを行います。そして、数少ない駆動部品である冷却ファンの点検・交換を行います。

 再資源化する場合は、基板部分ときょう体部分に分けて処理します。それぞれを細分化して、基板からは金や銀、銅、きょう体部分からは鉄やプラスチックといった素材を得ます。

 ネットワーク機器の再資源化では、パソコンに比べて、金が多く抽出されます。最近の分析結果では、ネットワーク機器の基板1トンから金は約400グラムを抽出しましたが、パソコンの基板からは約280グラムでした。

 なおリユースでも再資源化でも、ほとんどが買い取りです。故障している機器であっても再資源化の対象になり、リサイクルされています。