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 ソフトウエア開発では、個々の機能単位を設計する前に、システム全体の構造、つまり全体像となるアーキテクチャーを設計、評価しておく必要がある。しかしこのアーキテクチャー設計のやり方を体系立った手法として開発プロセスに取り入れている現場は多くない。本書は、ソフトウエアアーキテクチャーの設計に必要な基本原則や、具体的な設計の進め方を解説した一冊である。設計したアーキテクチャーの文書化についても文書の構成を例示して紹介しており、実際の設計時に役立つだろう。

 解説の基になる設計技法は「アーキテクチャ中心設計手法(ACDM)」。必要な情報を収集して分析し、アーキテクチャーを作成、評価していくプロセスを、関係メンバーの役割と併せて詳しく説明している。既存の開発プロセスにACDMを取り入れるにはどうすればよいのか、その障壁を踏まえて解説しているのも実用的である。

アーキテクチャ中心設計手法

アーキテクチャ中心設計手法
Anthony J. Lattanze著
橘高 陸夫監訳
翔泳社発行
5040円(税込)