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中華電信の呂學錦 董事長
中華電信の呂學錦 董事長

中華電信は固定電話、携帯電話、インターネット接続サービスを総合的に手掛ける。現在、最も注力しているサービスは何か?

 携帯電話やスマートフォン向けのサービス拡充だ。通信サービスではGSM、3G、3.5Gに加えて、LTE(ロングタームエボリューション)サービスを開始する認可が台湾政府から下りるのを待っている段階にある。

 スマートフォン向けでは、コンテンツ配信サービスやアプリケーション提供に力を入れる。電子書籍は台湾の出版社と共同で、2009年末に開始した。現在の書籍ラインナップは約9000冊、登録者は34万人だ。

 日本の角川グループとも提携した。角川グループの台湾法人など5社と共同で、日本の作品を台湾のスマートフォンで読めるようにした。

写真●中華電信のiPhone向けアプリケーション群「Hami」
写真●中華電信のiPhone向けアプリケーション群「Hami」
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 独自のサービスとしては、iPhone向けのアプリケーション群「Hami」を提供している。iPhoneのアプリケーションの一つだが、HamiのアイコンをタップするとiPhone標準画面とは別の当社独自のアプリケーションメニューが出てくる(写真)。その中で、台湾のローカルコンテンツやサービスを提供する。

 Hamiにはメロンのアイコンを使っている。リンゴ(アップル)よりもメロンの方が甘くておいしいからだ。

 最も特徴的なHamiのアプリケーションは、iPhoneで台湾ローカルのテレビを視聴できるというものだ。台湾のケーブルテレビ局14社と提携して、一般のケーブルテレビ番組をiPhoneで見ることができる。

 単なる動画配信サービスや録画した動画を視聴するのではなく、現在放映しているテレビ番組を、iPhoneでそのまま見ることができるサービスは珍しいだろう。このような独自サービスが、顧客への付加価値になる。

企業向けの通信サービス強化の内容は?

 クラウドサービスに力を入れる。昨年4月から、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)や、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)形式のCRMアプリケーションの提供を始めた。

 サービス提供に併せて、インフラとなるデータセンターも増強している。クラウド向けのデータセンターは台湾全土に分散させており、随時増強する。現在は5万平方メートル規模のセンターを、新たに建設している最中だ。

他のアジア地域への進出や、通信事業者との協業は?

 ベトナムの通信会社であるViettel Telecomと、現地での合弁事業を進めている。ベトナムでの企業向けデータセンターサービスを提供するため、当社が合弁会社の経営と技術提供を担当し、Viettelがデータセンター設備を提供する。