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■「BootRacer」はWindowsシステムの起動にかかる時間を、いくつかのステップに分けて計測するフリーソフトである。
■使用しているコンピュータの起動時間を計測し、起動プロセス分析のための基礎資料を得ることができる。システムの最適化などによる効果を計るためにも有効である。

■ソフト名 BootRacer(バージョン3.1)
Win7VistaXP200020082003
英語
■開発 Greatis Software社
■URL http://www.greatis.com/
■ファイル bootracer_free.zip(2,032,179バイト)
■対応OS Windows 7/Vista/XP/2000/Server 2008/2003(Windows 7 64ビット版でも使用可、ただし32ビットプロセスとして動作)
■価格 無料(ただし非商用に限る)
■評価
(5段階)
★★★

 コンピュータを使い続けていると、さまざまな要因により一般には徐々にパフォーマンスが悪化していく。たとえば不要なファイルや不要なアプリケーションの増大、不要または不正なレジストリあるいはレジストリの断片化、ハードディスク上のファイルの断片化やなどに加え、場合によってはウィルスやスパイウエアもパフォーマンス悪化の要因となり得る。また、システムの起動やアプリケーションの起動といったプロセスなどもコンピュータのパフォーマンスに影響を与える要因となるかもしれない。

 こうしたコンピュータのパフォーマンスを向上、あるいは改善するツールは、フリーソフトやシェアウエア、あるいはパッケージソフトを問わず非常に数多く公開されている。またシステムユーティリティとして人気のあるジャンルの1つだ。

 ただ、これらのパフォーマンスの悪化の程度を定量的に知ることは意外に面倒である。以前と比べて何となくパフォーマンスが悪化した、という印象をもっても、それは体感的な経験値に過ぎない。ファイルやフォルダ、あるいはメモリーの断片化を解消するデフラグツールは数多いが、断片化の度合いをグラフィカルあるいは数値的に表示したとしても、パフォーマンスの悪化にどの程度影響を及ぼしているかどうかは不明だ。不要あるいは不正なレジストリによる影響を改善するツールなども、そのレジストリがどの程度パフォーマンスに影響を与えるかは、なかなか定量的には知り得ない。

起動時間を計測しグラフィカルに表示

 どの程度パフォーマンスが向上(改善)したかどうかを判断する1つの指針となるのが時間だ。たとえばファイルの転送にかかる時間やアプリケーションが起動するまでの時間、あるいはネットワークの通信に要する時間などは、コンピュータのパフォーマンスを知る手がかりの1つとなるだろう。

 このように「定量的」に計測可能なパフォーマンス指標の1つとして、コンピュータの起動時間の長さを計測する方法がある。もちろんコンピュータの起動時間は、使用しているハードウエア構成やオペレーティングシステムに強く依存する。だが、同じシステムを使い続けているのに起動時間が体感的に遅くなった、あるいは急に遅くなったなどの現象が生じたときには、その要因の把握のために、コンピュータの起動時間を正確に計測し、データとして保存できれば、パフォーマンス分析のための資料として役立つはずである。

 今回紹介する「BootRacer」は、コンピュータの起動時間を計測し、結果をグラフィカルに表示するほか、コンピュータを起動(あるいは再起動)するたびにその時間を計測して「履歴」として表示し、これらをさまざまなファイル形式で保存しておくことができるツールだ。日本語化されてはいないが、シンプルなユーザーインタフェースなのでわかりやすい。基本的には有償(19.95ドル)だが、個人使用に限れば無償で利用可能である。ネットワーク環境下で利用可能な「Enterprise」版も用意されている。