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 データセンターの電力効率を示す指標として、「PUE(Power Usage effectiveness)」がよく知られている。米国を中心に活動するデータセンターのエネルギー効率改善に取り組む業界団体「The Green Grid」が2007年から掲げているもので、今では世界中のデータセンターがこの指標を利用している。「データセンター全体の消費電力」を「IT機器による消費電力」で割った値で表され、値が低いほど効率的なデータセンターとされる。

 そのThe Green Gridが昨年末、PUEと並ぶ新たな指標を2つ発表した。「CUE」と「WUE」である。従来のPUEが単にデータセンター内の電力効率にフォーカスしているのに対し、CUEとWUEは環境面におけるサステナビリティーに視野を広げるものだ。ここシリコンバレーでも注目を集めている。

 CUEは、Carbon Usage Effectivenessの略で、データセンターから排出される二酸化炭素の効率性を示す。データセンター全体から排出される二酸化炭素量(kgCO2eq)をIT機器の消費電力(kWh)で割ることで導き出される。ホワイトペーパーには、その狙いが次のように記載されている。

 「PUEはインフラの効果的なツールだということが証明されつつある。さらにデータセンターの運用効率を最大化し、資源と環境に悪い影響を与えるものを減らすという新たな観点から、企業の取り組みを支援する」

 一方のWUEはWater Usage Effectivenessの略で、文字通り水の効率利用を示す指標である。この値は、データセンターの年間水使用量をIT機器の消費電力で割ることで求める。空冷の冷却システムが大半を占める日本にとってこの指標は少し縁遠く聞こえるかもしれないが、米国では水冷が多いことからこの指標が生まれている。

 両指標ともに、値がゼロに近いほど効率が良いということになる。The Green Gridは、今後PUE、CUE、WUEの3つの指標がセットで世界に広まることを期待しており、「似通った名称をつけ、また値を導きやすい単純な計算式にした」と説明された。