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 JavaScriptに第3のブームがやって来ている。最初のブームのキーワードは「DHTML(ダイナミックHTML)」、第2のブームのキーワードは「AJAX」、そして第3のブームのキーワードは「HTML5」だ。現在、まさに「来ている!」感の真っ只中にあるJavaScriptだが、活躍する舞台はあくまでも登場当時のクライアントサイド(Webブラウザでの動作)にとどまっている。

 実は、JavaScriptをサーバーサイドで動かす技術は、はるか昔、米Netscape Communicationsがアプリケーションサーバー製品で提供していた。同社の消滅と共に失われてしまったかに見えたサーバーサイドJavaScriptだが、ここ数年、JavaScriptの勢いが増すにつれ、改めて注目されるようになってきた。2009年にはサーバーサイドJavaScriptの標準API(Application Programming Interface)となる「CommonJS」の策定が始まり、現在では、その仕様に沿った処理系の実装がいくつも発表されている。

 この本はサーバーサイドJavaScriptについて扱った、おそらく日本で初めて書籍である。APIだけでなく、データベース、クラウドコンピューティング、Webフレームワークといった多角的な視点からサーバーサイドJavaScriptを解説する。登場したばかりでまだ流動的であることから、仕様の細部よりも基本となるアーキテクチャや設計思想に重きを置いて解説している。初学者の教科書やシステム開発の参考書というより、知的好奇心を満たしたい人向けの書籍と言えるかもしれない。

実践JS

実践JS
井上誠一郎著
技術評論社発行
3570円(税込)