PR
テレマーケティングジャパンの林純一代表取締役社長
テレマーケティングジャパンの林純一代表取締役社長
[画像のクリックで拡大表示]

 ベネッセホールディングス傘下のコールセンター受託事業会社、テレマーケティングジャパン(東京都新宿区)。同社のCIO(最高情報責任者)相当職は林純一代表取締役社長が務める。林社長の持論は「コミュニケーションは質より量」。まずは気軽に声を上げることを社員に奨励している。「何気ない一言から業務の仕組みを変える新しいヒントが生まれることがある」(林社長)。発言する内容に質を求めると、このような何気ない声を出しにくくなってしまうからだ。

 このような考えを持つ林社長は、気軽に声を上げるために役立つIT(情報技術)ツールには投資を惜しまない。例えばインターネット技術を応用したウェブ会議ツールは社内に複数導入している。会議室で利用するタイプと、社員同士がパソコンを使って1対1でやり取りできる小規模なものだ。手段を複数用意し、社員が使いやすいツールで情報を発信できるようにした。

 2011年4月には新たなコミュニケーション促進手段として、「ボイス」と呼ぶイントラネット上のシステムを自社開発して導入した。ボイスは毎日の業務終了後に、全社員が当日の出来事や得られた気づき、不満などを500字以内で書き留めるツールである。社員が書き留めた内容を上司が確認し、上司と部下がコミュニケーションを取るきっかけにする。現場から上がった声が林社長に届くことも多い。林社長は1日当たり300通近くのボイスに目を通していると語る。

 TMJの社員は全国各地の拠点のほか、顧客企業の拠点に常駐することも多い。こうしたケースを含めると、200以上の拠点に社員が散らばっている計算になる。特に顧客企業の拠点で働く社員とその上司との間では、なかなかコミュニケーションが取りにくい。そんな制約を乗り越えて、上司と部下とのコミュニケーションを活性化するためにボイスの仕組みが役立つと林社長は考えたのだ。

 運用開始から1カ月経過した5月初めには、社員にボイスの使い勝手に関するアンケートを実施した。その結果を踏まえ、機能改良を積極的に進めている。6月には同僚のボイスも一部参照できるようにしたり、パソコンの持ち込みが制限されている拠点向けに携帯電話端末からの投稿を可能にしたりする予定だ。こうした機能改良によって、さらに社内のコミュニケーションが活発になることを林社長は期待している。

Profile of CIO
◆普段読んでいる雑誌・新聞
・特定の新聞や雑誌にこだわらず、ありとあらゆるものに目を通します

◆最近読んだお薦めの本
・『デフレの正体――経済は「人口の波」で動く』(藻谷浩介著、角川書店)

◆ストレス解消法
・知らない町を歩くのが好きです。出張先で朝を迎えると、始業時刻の前に遠方まで散歩しています