2011年6月7日から開催されているゲームおよびデジタルエンターテインメントの展示会「E3(Electronic Entertainment Expo)2011」では、任天堂、ソニー、米Microsoftというゲーム業界のトップ企業による新機種や新技術の発表が相次いだ。
任天堂はWiiの後継となる新しい据え置き型ゲーム機「Wii U」を発表。ソニーはPSP(PlayStaion Portable)の後継機となる新型携帯ゲーム機「PlayStation Vita(ヴィータ)」を正式発表。MicrosoftはYouTubeと提携しXbox 360からKinectを使ってYouTubeの映像を音声検索できるようにする技術などを披露した。
任天堂が「Wii U」発表、テレビや従来機、リモコン連動サービス開拓
任天堂は「E3 2011」で、新型ゲーム端末「Wii U」を発表した。Wii Uのコントローラは、画面サイズが6.2インチ、アスペクト比が16:9のタッチスクリーンを搭載。センサーとしては加速度計とジャイロセンサーを備えている。2012年に発売する。Xperia PLAYは、「PlayStation」のゲームタイトルを楽しむことができる携帯端末。「Xperia PLAY」が展示されているソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズのブースには、Xperia PLAY向けにプロセッサを提供する米クアルコムやゲーム開発ツールを提供する米ユニティ・テクノロジーズ、ゲームソフト開発会社なども出展している。
PSPの後継「PS Vita」を正式発表、無線LAN版が2万4980円
PSP(PlayStaion Portable)の後継機となる新型携帯ゲーム機「PlayStation Vita(ヴィータ)」は、本体の前面と背面の両方にタッチセンサーとカメラを搭載するほか、AR(拡張現実)機能を備える。発売はクリスマスシーズンだ。
米マイクロソフトがYouTubeと提携、Xboxから音声による映像検索
米マイクロソフトは、「E3 2011」を前に開催した自社イベントで、米グーグルの動画配信サービス「YouTube」との提携を発表した。Xbox 360からYouTubeの映像を検索できるほか、Kinectを使ってYouTubeの映像を音声検索できるようにする。
「イノベーションが集まる場所」、マイクロソフトがKinect応用技術
米マイクロソフトは、ゲーム機の入力装置「Kinect」の新しい取り組み「Kinect Fun Labs」を披露した。今回、Kinect Fun Labsの成果として披露したのは、「Kinect Me」「Kinect Sparkler」「Goodly Eyes」の3サービス。Kinect Meは、Kinectで人の映像を取り込み、その特徴を抽出してアバターを短時間で作成する。
Microsoft、Xbox 360向け音声検索機能「Bing on Xbox」を発表
米マイクロソフトは「E3 2011」に際して、ビデオゲーム機「Xbox 360」と検索エンジン「Bing」を統合した音声検索機能「Bing on Xbox」を発表した。同機能とXbox 360用コントローラー「Kinect for Xbox 360」を組み合わせることで、同社が提携しているオンライン映画レンタルサービス「Netflix」、サブスクリプション方式のビデオ配信サービス「Hulu Plus」、スポーツ専門ニュース「ESPN」やオンラインコンテンツ販売サービス「Xbox LIVE Marketplace」から、Xbox 360で楽しみたいエンターテインメントを音声命令で検索することができる。
「クラウドゲーム」の米オンライブ、インテルと提携しテレビなど提供へ
「クラウドゲーム」を提供する米オンライブは、「E3 2011」に合わせ、米インテルとの提携を発表した。インテルの組み込み向けCPU「Atom CE4100」を搭載したテレビやBlu-rayディスクプレイヤー、セットトップボックス(STB)などを提供する。同社の発表によると数千万台規模の端末を提供する予定だ。