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 東日本大震災の影響で、本来2011年4月に実施される予定だった平成23年度春期の情報処理技術者試験は実施時期が変更されました。平成23年7月に「特別試験」として実施された『基本情報技術者試験』の出題傾向を解説します。試験の出題分類や時間、合格基準、実際の過去問題などは情報処理推進機構のサイトをご覧ください。

合格に向けて

 平成21年度春期に大幅な変更が行われてから5回の試験が経過し、問題の傾向や難易度も落ち着いてきました。午前問題は2割程度の新傾向問題はあるものの、過去問題からの流用が多く見られました。過去問題の演習でしっかり準備をしてきた方は、十分合格ラインに達したことと思われます。午後問題は必須のアルゴリズムの問題が、やや難しかったです。定番のプログラム穴埋め形式ではなく、自分でデータを用意してトレースする必要があったからです。選択問題は標準的な難易度といえます。ただ前半の問1~問7は難易度にややばらつきがありました。後半のプログラミングは選択した問題による差はあまりないのではないかと思われます。

 午前試験の対策としては、過去問題に取り組むときに、すべてのテーマを均等に学習するのではなく、取捨選択を行うとよいでしょう。学習時間に対する見返りが大きい分野、すなわち短い学習時間でも得点に結びつく分野を中心に、要領よく学習を進めましょう。「ストラテジ系の用語を覚える」など、出題頻度が高く深い理解がなくとも得点に結びつく分野は積極的に学習を進めましょう。

 午後試験の対策としては、次の点があげられます。

  • 問題文の読解力を養う
  • 基礎知識は午前試験の対策で身につける
  • アルゴリズムは満点を狙わない
  • プログラミングに自信がない人は表計算を選択する

 さらに、問題を選択する際には、次のような注意が必要です。

  • 問題文ではなく設問と解答群を見て選ぶ

 何を答えなければいけないかは、設問を見なければわからないからです。また、問題文は一見難しそうでも、設問をみると易しい問題もあるためです。

  • 計算問題を「選択する/しない」を決めておく

 計算問題は得手不得手がはっきりとします。「苦手な場合は選択しない」「得意な場合は積極的に選択する」という方針を決めておきましょう。