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 どこに行っても人があふれている香港。早朝から深夜までひっきりなしに行き来するバスやトラム、タクシー、地下鉄、フェリーなどの公共交通機関が、人々を運んで行く。

 香港の広さは東京都の約半分で、人口も約半分強だが、235余りの島々で構成され、ほとんどの人は香港島の北部と九龍半島の平地に密集する高層住宅で生活している。それが香港独特の風景を作り出している。

突然退去を余儀なくされるケースも

 そんな高層住宅が林立する香港でよくある話が、大家から「物件を売却したから退去しろ」と突然通告されたり、家賃が大幅に値上げになり、あわてて引っ越し先を探すようなケースだ。

 2010年10月に香港に赴任してから、身近な同僚だけでも既に5人が引っ越す羽目となった。特に近年、中国本土からの投資家が積極的に不動産投資することで、物件価格の上昇に拍車がかかっている。庶民にとって不動産を所有することが難しくなった。

 香港は、税制面、法制度、英語人材などの社会インフラ面、アジアの地理的な中心、中国へのゲートウエイとしての立地条件など、企業活動をするうえで非常に恵まれた環境にある。だからこそ多くの外国企業が集まり、アジアにおける金融、流通そして通信のハブとしての地位を築いている。しかし最近の不動産価格の上昇は、オフィスの賃料の上昇となり、実際、香港に進出してくる日本企業の多くが賃料の高騰に悩まされるようになってきた。

 そんな企業の悩みを解決する手段として注目を集めているのがデータセンターだ。自社でIT設備スペースを確保せず、信頼の置けるデータセンターにIT設備を預けることで、オフィス賃料を抑えられる。

 KDDIは2000年から香港でデータセンター事業を展開している。オフィス賃料上昇によるデータセンター需要増に応えるために、さらに2011年12月には、香港で最初のキャリアニュートラルなデータセンター事業を行ってきたHKCOLOという企業と合弁で新たなデータセンターをオープンする計画だ。

 九龍半島の東側の将軍澳という地区に位置するこのデータセンターは、「TELEHOUSE Hong Kong CCC (Cloud Computing Complex)」という名を持っている。総床面積約3万6000平方メートルと十分なスペースを確保し、高電力の要望にも応えられる大規模なデータセンターだ。周囲は高い塀で囲まれた3階建てのデータセンター専用ビルで、TELEHOUSEブランドで展開するグローバルなデータセンターの要件に準拠した仕様になっている。

 現在、急ピッチで準備を進めている。香港にお越しの際は是非お立ち寄りいただきたいと考えている。

塩崎 靖彦(しおざき やすひこ)
2010年10月からKDDI香港の社長を務める。今年5月のHKCOLOとのJV(HKCOLO.NET Limited)設立後はKDDI香港とHKCOLO.NETとの兼務となり、毎日二つのオフィスを行き来する日々。それぞれの会社でランチタイムが1時間違うので、腹時計が慣れないのが目下の悩み。趣味は週末のテニス。