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写真●リクルート MIT United プロジェクト推進部 システム基盤推進室 エグゼクティブマネジャー 米谷 修氏(撮影:平瀬 拓)
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 「Webアプリケーションの性能向上は、サービスの優位性を高めるための重要課題の一つだ。アプリのパフォーマンスが悪いと、すぐに競合サイトに行かれてしまう」。複数の大規模サイトを手掛けるリクルートの米谷 修 MIT United プロジェクト推進部 システム基盤推進室 エグゼクティブマネジャーは2011年9月16日、開発者向けのイベント「X-over Development Conference 2011(XDev2011)」にて「大規模サイトの性能問題をゼロに~リクルートでの取り組み事例~」と題して講演した(写真)。

 従来悩まされてきた大規模サイトでの性能問題をサービスイン段階でゼロにできた実績に基づき、実践的な対策を公開した。

サービスが複雑化して性能問題が顕在化

 米谷氏はまず、大規模サイトの性能問題が顕在化した背景から説明した。

 情報提供手段が紙からネットに移行すると同時に、モバイル端末での利用が進み、リクルートの各種媒体サイトへのアクセス数が急増。サイトでのアプリ性能の劣化を防ぐためにネットのインフラおよびアプリ基盤の強化に取り組んだものの、サービスの複雑化を招き、テスト段階での改修難易度が高まる傾向にあったという。また、アプリのユーザーに対して、個人単位で情報を提供する最近の傾向も、サービスの複雑化に拍車を掛けた。

 テスト段階での改修難易度が高まった結果として米谷氏は、「サービス提供段階で十分なパフォーマンスに達しないまま公開せざるを得ないアプリケーションが出てきてしまっていた」と、自社サイトが抱えていた問題を振り返る。十分なレスポンスが得られないのでは、冒頭で紹介したように、ユーザーを競合サイトに奪われてしまう。

 テスト段階で迅速に改修できない原因を細かくみていくと、三つの課題が浮き彫りになった。

 一つめは、性能上のボトルネックとなる障害箇所の特定に時間がかかってしまうこと。二つめは、障害箇所が特定できたとしても、それに対処できるスキルを備えた要員がタイムリーに確保できない場合があること。そして三つめが、性能問題が発覚するタイミングが遅いために、サービスインまでにアプリ改修が間に合わないケースがあることだった。