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 プロジェクトマネージャやリーダーにとって、課題管理はこなすのが当たり前の仕事だ。ところが現実には、この課題管理をうまく行えていないために、プロジェクトの進行に悪影響を及ぼしていることが少なくない。

 課題管理がうまくいかない最たる原因は何か。そういったプロジェクトを支援することが多い筆者の経験から言えるのは、課題管理の方法(How)ではなく、管理すべき課題(What)に誤りがあるからだ。つまり、そもそも管理する「課題」の定義が正しく行われていないのだ。課題ではなく、現場で発生している事象である「問題」を管理していることがとても多い。

 ここで言う課題の定義とは、「目的を達成するために解決すべき事柄」である。つまり課題管理で扱うのは、プロジェクトのメンバーが「次にどのような手を打つべきか」を検討したり実施したりできる内容になっていなければならない。

 この違いを明確にするために、例を挙げよう。「仕様書の作成が遅れて、実装に影響が及んでいる」は問題であって、「仕様書の作成が遅延した原因を分析し、ボトルネックを特定する」は課題である。課題管理で問題を扱っていては、解決は一向に進まない。課題管理をするときには、問題を課題と勘違いしてはいけないのだ。