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 パーク24は「Times」のブランドで駐車場事業を展開している。日本全国の1万2000カ所以上で駐車場を運営し、韓国でも事業を展開している。2010年10月期の売上高は1132億円、営業利益は128億円である。

 駐車場事業からスタートした当社は、現在、もう1つの事業の柱にするためモビリティ事業に注力している。モビリティ事業には「Times PLUS」ブランドのカーシェアリング、「マツダレンタカー」、クルマのトラブル時に駆けつけるロードサービスという3つのサービスがある。その全体をホールディングカンパニーであるパーク24が統括する。Times PLUSの事業展開とそれを支えるITについて話を進めたい。

グループの経営資源で支える安心して使えるサービス

パーク24 執行役員業務推進本部長 川上 紀文 氏
パーク24
執行役員業務推進本部長
川上 紀文 氏

 当社はカーシェアリングを「出発地から目的地までの移動手段」ととらえている。自家用車やバスなどを代替するものではなく、モビリティそのものを提供するサービスと位置付けている。Times PLUSのようなサービスにとって、お客様に「どこに行けば使えるのか」を知ってもらうことは大切だ。駅に行けば電車に、バス停ならバスに乗れることは誰もが知っている。それと同じように周知しなければならない。

 Times PLUSはタイムズの駐車場に行けば使える。タイムズの一角にカーシェアリング用のステーションを設け、クルマを用意している。今のところすべてのタイムズで使えるわけではないが、将来、それを実現したい。

 2011年6月の段階で、Times PLUSは2407台のクルマを保有し、会員は5万人を超える。1年前が615台だったので、順調な伸びを示している。カーシェアリング事業の成長を加速するため、サービス面ではクルマに乗り慣れていない人でも安心して使えることが大切だ。最近、ボタンを押せばエンジンがかかるなどの新しい装備を搭載したクルマも多い。利用中にトラブルが発生することもあれば、お客様がクルマを返すとき、そのスペースを別のクルマが占拠しているケースもあるかもしれない。

 こうした様々な事態が想定されるだけに、お客様に安心感を持ってもらうことも重要だ。そこでコールセンターはもちろん、当社グループの様々な経営資源を活用してお客様が安心できる体制を整えている。具体的には、タイムズのサービスメンテナンスをする全国1万の拠点、レンタカー店舗、ロードサービス事業を支える全国9500の整備工場などを通して様々な事態に対応できるような体制を敷いている。

クルマ離れと指摘されるが便利さ武器に需要を発掘

 Times PLUSは住宅街とオフィス街、両方のエリアに展開している。利用者をみると、住宅街では男女比が8対2、年齢別では20代と30代で4分の3を占める。オフィス街でも同程度の男女比で、20 代と30代で半分近くに達している。

 様々なメディアで若者と女性のクルマ離れが指摘されているが、当社はそれと異なる仮説を持っている。当社のデータを見る限り、女性や若者のクルマ離れが起きているとはいえないように思う。クルマ離れとクルマ不要は違う。「こんな便利なものがある」ということを認知すれば、市場は拡大するはずだ。私たちはミヂカ、オトク、ベンリを提供することで、クルマを利用するという需要を発掘していきたい。

 Times PLUSは、様々なお客様に様々な形で利用されている。社有車代わりに、営業活動に使っているという企業は少なくない。週末の買い物、子供の塾への送り迎え、家族での外食などに活用するお客様もいる。東日本大震災後、当社が被災地の自治体や避難所などにクルマとメンテナンスサービスを提供したところ、病人の医療機関への移送、支援物資のデリバリー、仮設住宅への荷物の搬入など様々な使われ方をしている。

 Times PLUSサービスは、ITがなければ実現できなかった。利便性向上、迅速な対応のためにITは欠かせない。また、お客様が必要なときに必ずクルマを提供できるようにするためにお客様の注文を確実にとらえるためにもITは有効だ。

 Times PLUSのシステムはゼロから構築したものではない。それは当社の様々な事業を支えている「TONIC(Times Online Network Information Center)」クラウドをベースに構築したものだ。全国のタイムズはTONICによってネットワーク化されている。稼働状況を一元的に把握することができるのも、駐車場でのポイントサービス、クレジットカードなどの付加サービスを提供することができるのもTONICによるところが大きい。

車両管理と予約が連携し予約客が必ず利用可能に

 Times PLUSのWebサイトを通して、お客様は簡単にクルマを予約することができる。予約が完了するとその情報を対象のクルマに送信することで、予約したお客様がドアを開けられる状態にしておく。そのために欠かせないのがクルマとTONICクラウドをつなぐ車載機である。ドアロックの制御をはじめ、ドアの開閉状態、走行距離、クルマの状態などの情報を当社センターに送信し、それをもとにセンターで遠隔操作している。双方向の通信によって、多様なサービスを実現できている。

 当社では、クルマを必要とするお客様が必ず予約通りに利用できるようにするための仕組みを車両管理システムと予約システムの連携によって構築している。やむを得ない事情で時間通りにクルマを返却できなくなったお客様もいる。そんな場合には、センターは返却時間を過ぎたクルマを特定し、直後の時間帯に予約が入っているかどうかを確認する。次の予約が入っているときには、同一または近隣のステーションにクルマの空きがあるかどうかを調べ、次のお客様に確実にクルマを渡せるようにしている。

 最近、Twitterなどソーシャルメディアの活用にも積極的に取り組んでいる。出店場所のリクエストやサービスの評価をお客様から聞くことで、次のサービスのアイデアが生まれる。こうした活動を通して、Times PLUSのサービスをさらに進化させたい。