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 書名に「プログラミング入門」とあるが、「××日でわかる○○」という入門書とは完全に一線を画す。何と言ってもC++の設計・実装者であり、C++のバイブル「The C++ Programming Language」(邦訳:プログラミング言語C++)の著者であるストラウストラップ氏による書籍だ。実物を見た人はまず本の厚さ(1176ページ)に圧倒され、次に目次を見て、扱っている内容の幅広さと深さに目を見張るだろう。それもそのはず。著者がこの書籍で想定している読者は「プロとして恥ずかしくないレベルを目指している」プログラマであり、この本はそうした人向けに「現実のプログラミングに取り組むために必要なものがカバーされるように話題を選んだ」書籍であるからだ。副題「C++によるプログラミングの原則と実践」が、著者の意図を端的に表していると言える。

 内容は、プログラミングの重要さや面白さ、目的について語る第1章を皮切りに、「Hello, World!」から始まる「基礎」(第1部)、「入力と出力」(第2部)、「データとアルゴリズム」(第3部)、テキスト操作や組み込みプログラミングについて解説する「視野を広げる」(第4部)、言語仕様やライブラリについてまとめた「付録」(第5部)で構成する。サンプルコードはもちろんC++で書かれている。著者らはこの書籍の内容を米テキサスA&M大学の新入生向け講義で使っており、事前にプログラミングやC++の知識は必要ないとしているが、プログラミング初学者が読み通すには相当の覚悟と意志が必要だ。独学で取り組んでもよいが、有志を募って輪講などを行えば、より効果的に読み進められるだろう。

ストラウストラップのプログラミング入門

ストラウストラップのプログラミング入門
ビャーネ・ストラウストラップ著
遠藤美代子(株式会社クイープ)訳
エピステーメー監修
翔泳社発行、8190円(税込)