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 「組織には『スティーブ・ジョブズ』が必要だ。カリスマ的なビジョナリー、さまざまなチームをまとめて全体像を追うことができる創造的なリーダーが必要なのだ」。この部分を見て「ではジョブズがいないうちの会社はイノベーションを生み出せないのか」とがっかりしそうだが、心配は無用。

 筆者は過去30年のジョブズの言葉のほか、アップルの元社員や「ジョブズならどうするだろうか」と自問自答してきた企業トップや起業家などの事例を基に、「ジョブズになる」ための7つの法則を挙げている。J.F.ケネディ元米大統領から、シカゴで公立校立て直しに成功した主婦に至る様々な人物の発想や行動に、ジョブズとの共通性を見いだしている。

 各章の末尾には「iLessons」と題したジョブズになるためのティップス集があり、参考になる。「70文字以内で簡潔で徹底的なビジョンを書こう」「アナロジーやメタファーを使って問題を検討してみよう。似ても似つかない2つのものに類似性を探そう」「年頭に『やめること』リストを使って一番大事な目標以外に使う時間を減らそう」といった具体的な項目が並ぶ。「自分にもできるかも」とやる気が湧きそうだ。

スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション

スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション
カーマイン・ガロ著
井口 耕二訳
外村 仁解説
日経BP社発行
1890円(税込)