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 石川島播磨重工業や東芝の社長、経団連会長、第二次臨時行政調査会会長などを歴任した土光敏夫の、生き方や考えを表す100の言葉を著者の解説入りで紹介するのが本書。原発問題も含めて東日本大震災から日本はどう復興すべきかのヒントなどを土光の言葉から探っていく。

 例えば「退き際の美学を」という言葉。土光は己の使命が終わったと思ったら、トップはさっさと退けばいいと説く。名誉会長などに就任し、80歳を過ぎてもワンマンの名を欲しいままにするのは、一般的に罪の方が強いという。トカゲのシッポばかり切って、トップがいつまでも権力を握り続けることで会社が傾いた例は多いと締めくくる。

清貧と復興 土光敏夫100の言葉

清貧と復興 土光敏夫100の言葉
出町 譲著
文藝春秋発行
1400円(税込)