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 西友のプライベートブランドとして1980年に誕生し、今や世界20カ国で展開する一大ブランドとなった良品計画の「無印良品」。2000年前後の危機を除けば、根強い人気を保っている。その強さの秘訣は、無印良品が本質的に備える「両義性」にあるというのが本書の主張だ。

 ここでいう両義性は思想的な概念で、相反する意味を持つ事象を交錯させて生まれる動的な価値を意味する。一例は「主張をしない」という姿勢が主張になっていることだ。無印良品のデザインはシンプルで、物自体が出しゃばらず「後はあなた次第」と使用者に委ねる。これがバブル崩壊後、独自の視点と価値観に重きを置くようになった世代に支持されたと著者はみる。

思想としての「無印良品」

思想としての「無印良品」
深澤 徳著
千倉書房発行
2730円(税込)