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 これまで以上に高速で通信可能なスマートフォンが相次ぎ登場する。KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルが、高速通信サービスに対応したスマートフォンやタブレット端末を発表した。

 各社の新端末では、下りが20Mビット/秒を超える速度で、上りでも5Mビット/秒超でデータを送受信できるようになる()。固定回線並みの速度である。クラウドへのアクセスや、サイズが大きい文書ファイルや画像ファイルのダウンロードが高速になり、端末の使い勝手が向上する。

表●スマートフォンやタブレット端末向けの主な高速通信サービス
表●スマートフォンやタブレット端末向けの主な高速通信サービス

 さらにKDDIやNTTドコモは、スマートフォンやタブレット端末をモバイルルーターとして使う「テザリング」機能を搭載。ノートPCの高速通信も可能である。

 現状、最も高速な通信サービスを提供するのは、KDDIである。秋冬モデルのスマートフォン6機種のうち4機種、タブレット端末1機種を、「+WiMAX」に対応させた。下り通信の最高速度は40Mビット/秒である。

 これまでWiMAXに対応するスマートフォンは、HTC製の「htc EVO WiMAX」だけだった。端末の種類が増えたことで、WiMAXを現実的な選択肢として検討する企業が増えそうだ。

 NTTドコモは10月に発売するタブレット端末2機種を、LTEサービス「Xi」に標準対応させた。最高速度は下りが37.5Mビット/秒と、WiMAXに迫る。NTTドコモはこれまでXi対応の通信カードしか提供していなかった。

 ソフトバンクモバイルは、「ULTRA SPEED」と呼ぶサービスで、二つの通信方式を使う。「DC-HSDPA」は下り最高42Mビット/秒、「HSPA+」は下り最高21Mビット/秒である。今冬はまず、21Mビット/秒のHSPA+対応スマートフォンを4機種発売する予定である。テザリングには対応していない。

 高速通信サービスを利用するに当たっては、通信量に注意が必要だ。常時大容量データをやり取りするような使い方については、各社とも通信を制限する仕組みを盛り込んでいるからだ。

 NTTドコモのXiは2012年10月から、月間の通信データ量が7Gバイトを超えたら、通信速度を128kビット/秒に強制変更する。それを避けるには別途オプションサービスに加入する必要がある。KDDIの「+WiMAX」に制限はないものの、WiMAXを利用できない地域で3G通信を使った場合に、3日間で300万パケット以上になると3G通信の帯域を絞る。ソフトバンクモバイルも、月間1000万パケットを超える場合などに速度を制限する。