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 リクルートは2011年6月、「リクナビ」「SUUMO」など同社が運営する50超の商用Webサイト群の実行基盤となるプライベートクラウドを構築した。運用・保守コストをできる限り下げるのが目標である。結果的に、想定を上回るコスト削減を達成した。(文中敬称略)

写真●プロジェクトの中核メンバー
写真●プロジェクトの中核メンバー
左からリクルート システム基盤推進室インフラソリューショングループの菊地原拓氏、同グループチーフエンジニアの小倉誠氏、プロシンクワークの大場京子社長、リクルートシステム基盤推進室エグゼクティブマネジャーの米谷修氏、同室インフラソリューショングループの水野一郎氏。米谷氏がプロジェクト責任者を、小倉氏がプロジェクトマネジャー(PM)を務め、大場氏がPMを支援した

 「これまで経験したなかでは、間違いなく最大規模。それでもトラブルとは意外なほど無縁だった」。リクルートシステム基盤推進室エグゼクティブマネジャーの米谷修(写真、右から2番目)は、総責任者を務めたクラウド構築プロジェクトをこう振り返る。

 3年余りと数十億円を投じ、最大250人の技術者がかかわった同プロジェクトは、同社が運営する50超の商用Webサイトの新たな実行基盤となるプライベートクラウドの構築を狙ったものだ()。求人情報の「リクナビ」や住宅情報の「SUUMO」、旅行情報の「じゃらんnet」など、一部例外を除く全サイトが対象である。

図●クラウドを利用したサイト実行基盤と従来の違い
図●クラウドを利用したサイト実行基盤と従来の違い
実行基盤の統一とDCの集約を同時に進めた
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 SUUMOだけでも、利用者は月間640万人を超える。クラウドへの移行中もサイトの安定稼働は絶対条件だった。

 加えて「運用・保守コストをできる限り下げる」という目標を立てた。同社はWebサイトのコスト指標として「PV単価」を使っている。サイトに投じた費用を、システムで処理できる最大ページビュー(PV)数で割った値で、小さいほど、サイトの運用・保守効率が高いことになる。

 今回構築したクラウド基盤では、PV単価を従来の5分の1に引き下げることができた。「想定以上の効果」と米谷は評する。