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 前回、プロジェクトマネジメントがすべての方にとって役立つ考え方であることをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

 それだけではまだピンと来ていない方も多いと思いますので、今回はPM力がどのように仕事で効力を発揮するのか、少し具体的に見てみましょう。

PM力で「仕事の成果」がどう変わる?

 そもそも「仕事で成果を出す」とは、「仕事の目標を達成する」ことを意味しています。例えば、「ある商品の売り上げ5000万円以上」といった「ノルマ」や、「今月中に企画書を提出」と言った「納期」が存在する仕事がありますが、これをクリアすれば仕事で成果が出ていることになります。

 しかし、このような分かりやすい目標が常に仕事に設定されている訳ではありません。また、分かりやすい目標が示されていても、すべての条件が明確化されていない場合もあります。例えば、上司から「今月中に企画書を出して!」と期限付きの仕事を指示された場合、実は「中身はタタキ台のレベルでも良い」とか、「他の仕事に遅れを出さないよう作成すること」と言った条件が暗黙的に付随しているケースが良くあります。このように目標が曖昧な状態では、達成のための道筋が立たず、結果に対して適切な評価を行うことも出来ません。たとえ自分では成果が出ていると感じていたとしても、周囲から成果を認めてもらうことも難しくなってしまいます。

 そこで、プロジェクトマネジメントの考え方ではまず「活動の目標」を明確化することを求めています。具体的な手法は別の回で紹介しますが、「段取り」の基本動作の中で、明快なゴールを設定し、また、そこにたどり着くための道筋を計画することを非常に重要視しているのです。そのことにより、計画と実績を比較しながら現在ゴールにどこまで近づいているのか「確認」し、そのギャップに速やかに対処しながら目標達成に向けた活動を着実に進めることが出来るのです。

 先の企画書の例であれば、まず上司と達成条件をしっかり相談することで「今月中に提出」、「内容はたたき台」、「他の仕事の納期に影響しない時間内で」という3つの目標が明確化され、「来週から他の仕事が忙しくなるので、企画書は今週中に書き終える」と言った戦略的な計画を立てることが出来ます。そして、もし今週に書き終わらない可能性が出てきた場合には、同僚に手伝ってもらうといった対策を早めに考えられますよね。

 つまり、プロジェクトマネジメントを適切に行うことで、ゴールやそこに至る道程が明確化され、さらにそのゴールにたどり着ける確率を高めることが可能になるのです。