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 地域ポータルサイトの「まいぷれ」を運営するフューチャーリンクネットワークは、2011年11月15日に千葉テレビ放送(チバテレビ)と連携し、データ放送を利用した地域情報配信サービスを開始する。これに先んじて6月から東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)と連携して同様のサービスを展開している。

 まいぷれはこれまでパソコンや携帯電話機、デジタルサイネージなどを対象に情報を提供しており、今回の2社との提携によってテレビ端末を対象に加えた。その地域の店舗など情報発信者から掲載料を徴収し、その一部をパートナーである放送事業者に還元する仕組みである。

 代表取締役の石井丈晴氏は、「5年ほど前から、放送事業者と協議を進めていた」という。最初の頃はインターネットのコンテンツを放送で流すことの是非や、テレビCMとの食い合いについての懸念が放送事業者側にあり、フューチャーリンクのコンテンツのデータ放送への乗り入れはなかなか実現しなかった。最近になって放送事業者のデータ放送活用の機運が高まってきたという。

 同社は現在、約150地域でまいぷれを提供している。100弱の地域は直営で、50程度は提携先を通じてサービスを展開する。まずは出雲市や伊丹市など、まいぷれの影響力が比較的大きい地域の放送事業者に、データ放送を利用した地域情報配信サービスの開始を呼びかける意向である。この際、特定の系列ネットワークの放送事業者に決め打ちするのではなく、「色々な放送事業者に呼びかけて話がまとまったところと順次契約し、サービスを展開していく」考えである。3年後の2014年度には、同社がサービス提供先と想定する地域について、「各地域にある放送チャンネルのうち最低一つで地域情報を配信できるようにしたい」という。

1MHz程度の帯域を活用

 現在、パートナーである地上放送事業者とは、帯域全体(6MHz)のうち1MHz程度をフューチャーリンクの情報配信サービスに割り当てることで合意している。来年度以降、情報配信サービスに割り当てる帯域が増えるかどうかは、「今年度の実績によって決まるのではないか」という。放送事業者への報酬の分配方式は、まいぷれの利用契約者向けにオプションとして用意するデータ放送利用契約を結んだ件数に応じて金額を支払う方式と、事前に決めた固定費を支払う方式の二つを用意する。どちらを採用するかは放送事業者の意向を踏まえて決める。データ放送を活用した情報配信事業のパートナーについては、「地上放送事業者だけでなく、ケーブルテレビ事業者もあると思う」としている。

 今後については、カーナビ端末やV-Lowマルチメディア放送端末への配信に意欲を見せる。スマートフォン向けカーナビアプリが登場したり、V-Lowマルチメディア放送の明確な未来像が現時点では見えなかったりという現状を踏まえつつ、「我々が何をやれるかを考えていく」という。