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2011年10月にリリースされたAndroid 4.0は、通信関連機能が強化されている。モバイルデータ通信における通信データ量を監視して上限に達した場合に通信機能を無効にする機能、端末同士で直接無線LAN通信する「Wi-Fi Direct」機能などを新たに備えた。メモリー配置をランダム化して攻撃耐性を高めるセキュリティ機能も強化されている。

 グーグルが2011年10月19日に発表したAndroid 4.0(開発コード名:Ice Cream Sandwich)は、スマートフォン向けのAndroid 2系とタブレット向けのAndroid 3系を統合した新しいプラットフォームである。Android 4.0の改良点としては、ユーザーインタフェース(UI)の刷新などが目を引くが、通信関連の機能拡充も著しい。

通信データ量の上限設定

 Android 4.0には「データ使用」設定アプリケーション(アプリ)が追加され、モバイルデータ通信における通信データ量の監視と上限設定が可能になった(写真1)。同設定アプリでは、各アプリケーションがどの程度の通信をしたか、また総通信データ量がどのくらいあるかを、ネットワーク種別ごとにグラフ表示できる。これによりユーザーが通信計画を立てやすくなった。またデータ通信量の上限を設定でき、上限値に達した場合には警告を出したり、モバイルデータ通信機能そのものを無効化したりできる。

 これは、各国の通信事業者が定額制課金の段階的廃止に向けて動き出している状況を受けたものだ。日本だけでなく北米などでも、スマートフォンの普及によってモバイル回線のトラフィックは増加の一途をたどっており、通信事業者がその対策として定額制廃止を考え始めている。

写真1(左)●通信データ量の監視と上限設定が可能に<br>「データ使用」設定項目が新設され、通信データ量の監視と上限設定が可能になった。トラフィック増加によって定額料金制廃止の動きが出てきている状況に対応したものである。
写真1(右)●通信データ量の監視と上限設定が可能に<br>各アプリケーションごとの通信データ量も調べられる。
写真1●通信データ量の監視と上限設定が可能に
「データ使用」設定項目が新設され、通信データ量の監視と上限設定が可能になった(左)。トラフィック増加によって定額料金制廃止の動きが出てきている状況に対応したものである。各アプリケーションごとの通信データ量も調べられる(右)。
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