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 マッシュアップアプリケーションのコンテスト「MA7(Mashup Awards 7)」の授賞式が、2011年12月11日に都内で開かれた。今回は約500件の応募作品があり、その中から5作品を優秀作品として選出、授賞式でのプレゼンテーションを経て最終投票が行われた。最優秀賞には、「体の動き」を使ってクイズに回答する「ミブリ・テブリ -QUIZkinect-」(株式会社 ignote)が選ばれた。また最優秀賞候補のうち「東日本大震災アーカイブ」(首都大学東京 渡邉英徳研究室+首都大学東京大学院学生有志)には、審査委員会より「マッシュアップの完成形」と特に高い評価が寄せられた。

 以下、最終審査会に残った作品を、プレゼンテーション登場順に紹介する。

高校生による斬新なUIの電話帳アプリ

 「engraph for Android (BETA)」(engraphチーム)は、「円グラフ」のような独自のUI(ユーザー・インタフェース)を備えた電話帳アプリである。このUIは「フレンドマップ」と呼び、ソーシャルサービスの利用状況などから算出した「親密度」が近い順から、同心円状に友達が並ぶというもの。技術的特徴として、Twitter やFacebookのAPIを活用し、分析のためYahooのテキスト解析APIを利用。また開発環境としてAdobe AIRを利用し、他のプラットフォームへの移植が容易になるようにした。作者が現役の高校生ということで、キャッチフレーズは「天才高校生が作り上げたハイパー電話帳」だった。

写真●「engraph for Android (BETA)」のプレゼンテーション。円グラフ状のUIで、友達を「親しい順」に探せる
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レシピに合わせ容積が変わるスプーン

 「smoon」(JST ERATO 五十嵐デザイン インタフェースプロジェクト smoon 研究開発チーム)は、新たに制作したガジェット(仕掛け)と結びついた異色の作品だった。キャッチフレーズは「計らなくて済む計量スプーン」。ガジェットの内容は、可動型の軽量スプーンである。アプリケーションと連携し、スプーン内の可動部分が動作してスプーンの容積が変わる。これにより、計量の手間なく、レシピに示された材料を適切な分量だけすくうことができる、というのがアイデアの骨子である。iPad上のアプリケーションでレシピサイトから取得した料理のレシピを表示し、そのレシピ中に指示された分量だけ計量できる仕組みだ。「Webの情報をあらゆる道具に直接適用する」「クラウドが私達の生活にアクセスする」という独特のキャッチフレーズを用いたプレゼンテーションであった。

写真●「smoon」のプレゼンテーションから。アプリケーションと連動して容積が変わる計量スプーンである
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