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 ITパスポート試験は、レベル1(初級)からレベル4(プロフェッショナル)の4段階にレベル分けされている情報処理技術者試験のうち、最初のレベル1に位置づけられている試験です。情報技術(IT:Information Technology)に関わるすべての人を対象にした試験であり、事務系の社会人や文系の学生の方でも十分合格可能な試験内容になっています。

 ITパスポート試験は、平成23年(2011年)11月からパソコンを用いて試験を行うCBT(Computer Based Testing)方式に移行しました。これに伴い、試験の実施時期は随時に変更されたので、以前よりもずっと受験しやすくなっています。また、試験の結果は、受験終了後に、その場で「試験結果レポート」の形式で確認できます。

 CBT方式に移行後(平成23年度11月~1月までの約2カ月間)の受験者数は6349人、合格者数は5709人、合格率は44.4%でした。CBT方式移行前と比べて、合格率に大きな変化はありません。

 CBT方式に移行したITパスポート試験について、試験の概要、昨年の秋に実施された試験の出題傾向、学習のポイントなどを紹介します。

ITパスポート試験の概要

試験時間、解答方式、解答数

 ITパスポート試験の解答方式はすべて多岐選択式(四肢択一)であり、経営全般に関する「ストラテジ系」、IT管理に関する「マネジメント系」、IT技術に関する「テクノロジ系」の三つの分野に分かれて出題されます。解答数は全部で100問、試験時間は165分です。

試験時間解答方式解答数
165分(9:30~12:15)多岐選択式(四肢択一)100問(問1~問100)
ストラテジ系(経営全般):35問程度
マネジメント系(IT管理):25問程度
テクノロジ系(IT技術):40問程度

出題形式と出題構成

 ITパスポート試験の出題形式は小問と中問に分かれています。小問は一つの問の中に一つの設問が含まれている形式、中問は一つの問の中に四つの設問が含まれている形式です。

出題形式問題数解答数問番号配点割合
小問形式8484問1~問84IRTによる(注)
中問形式416問85~問100
(注)IRTに基づいて解答結果から評価点を算出することから、配点割合は無い。

合格基準

 合格基準は、3分野それぞれの評価点がすべて30%以上であり、かつ、3分野の総合評価点が60%以上です。

配点総合評価点(注)分野別評価点
1000点満点[合格基準]60%以上[合格基準]30%以上
[基準点]600点[基準点]
ストラテジ系:300点以上/1,000点(分野別の満点)
マネジメント系:300点以上/1,000点(分野別の満点)
テクノロジ系:300点以上/1,000点(分野別の満点)
(注)総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系23問、テクノロジ系37問で行い、残りの8問は今後のITパスポート試験で出題する問題を評価するために使われる。

採点方式

 IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出します。IRTはCBT方式の多くの試験で採用されており、問題に対する解答結果に基づいて受験者の能力レベルを推定し、受験者のレベルに合わせた問題を出題します。1問解くごとにコンピュータが判定を行い、受験者に合わせた問題を出題しながらテストを進めるので、受験者の絶対的な能力レベルを判定しやすいというメリットがあります。