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by Gartner
ニック・ジョーンズ VP兼最上級アナリスト
針生 恵理 シニア・アナリスト

 ガートナーはスマートフォンに代表されるモバイルテクノロジーのうち、全ての企業に影響を与えるだろう技術のトップ10リストを作成した。企業はこれらの技術の動向に注目し、どのように活用するかを検討する必要がある。

■HTML5
 次世代のHTML規格。モバイルWebアプリケーションの機能を高め、ネイティブアプリからの移行を促す。既に新規のスマートフォンやタブレット端末で利用できるが、幅広く浸透するには2~3年かかる。

■NFC(近距離無線通信)
 10センチメートルほどの短い距離で通信できる技術。電子マネーの用途で語られることが多いが、「タッチして実行」の用途なら、スマートポスターから割引チケットまで幅広く使える。2015年には携帯電話の30%に搭載されるとみている。

■プラットフォーム独立型アプリケーション開発ツール
 複数プラットフォームに対応したアプリ開発ツール。既に幅広く入手可能で、HTML5とネイティブコードを出力するものもある。

■位置情報とコンテクストに基づくサービス
 利用者の特定の位置や状況(コンテクスト)に基づいて、高度に最適化されたサービスを提供する。技術の成熟には10年単位の時間を要する。

■Bluetooth 4
 Bluetoothの最新規格。低電力で動作することから、モバイル端末の新たなビジネスモデルを生む可能性がある。既にいくつかの新機種が対応済みだが、多くの端末が対応するには2~3年を要する。

■802.11ac
 Wi-Fiの最新規格で、通信速度を1ギガビット/秒に高められる。高精細映像の配信やモバイル端末の通信量軽減に使える。規格は2013年前後に承認される見込みだが、製品はそれ以前に提供されるとみられる。

■M2M(マシン・ツー・マシン)
 携帯電話などの無線技術を使った機器間通信。利用に応じた課金など、新たなビジネスの開拓につながる。既に多くの通信事業者がM2M事業ユニットを持つ。

■AR(拡張現実)
 ビデオカメラで撮った現実の世界に情報をリアルタイムに重ね合わせる技術。いくつかの企業がツールを開発しているが、技術の成熟には最低5年を要しそうだ。

■マルチプラットフォームMDM(モバイルデバイス管理)
 社員のモバイル端末を、プラットフォームを問わず管理できるツール。多種多様なモバイル端末を利用するナレッジワーカーのニーズに応える。60を超えるベンダーが製品を販売しており、今後の合併/統合は避けられない。

■LTE
 次世代の無線通信技術で、理論的には数百メガビット/秒の通信が可能になる。日本が導入で先行するが、北米や西欧では2015年時点でLTEを選ぶ加入者の割合は20%未満とみている。