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 Linux向けオフィススイートが相次いで機能強化した。The Document Foundationの「LibreOffice」は米Microsoft社の「Microsoft Visio」形式に対応。米IBM社の「Lotus Symphony」はパスワード付きファイルへの対応などMS Office(MSO)互換を強化した。

 2月14日に公開されたLibreOffice 3.5は、OpenOffice.orgプロジェクトから分離してから3度目のメジャーバージョンアップとなる。目新しいのは作図ソフト「Microsoft Visio」のファイルの読み込みに対応したこと。LibreOfficeのプレゼンテーションソフト「Impress」や図形ソフト「Draw」では、Microsoft Visioからのインポートが可能になった。これでWindowsからLinuxに移行する際の障壁がまた1つ減った。

写真1●LibreOffice 3.5でMicrosoft Visioファイルの読み込みに対応
写真1●LibreOffice 3.5でMicrosoft Visioファイルの読み込みに対応
表●LibreOffice 3.5の主な機能強化点
表●LibreOffice 3.5の主な機能強化点
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 試しに「Microsoft Visioサンプルギャラリー」のファイル38個で互換性を検証したところ、2種類のガントチャート図の読み込み時にクラッシュしたほかは、大きなレイアウトの崩れは確認できなかった(写真1)。細かなところでは「フォントの大きさや影の色、矢印の頭の大きさが違う」「グラフの項目名テキストの位置がずれる」「年月の書式が異なる」といった違いは認められたものの、簡単な修正で対処できる程度の互換性は確保できているようだ。

 そのほかの強化点をに示す。まず、ユーザーインタフェースはカラーパレットから色を選択する共通画面を刷新。目的の色を見つけやすくした。

 個別のソフトとしては、「Writer」がメニューバーを起点とする操作を減らしている。ヘッダー/フッター、および改ページは破線として表示され、そこをクリックすると設定を変えられる。

 「Calc」は1万シートのサポートと大規模ファイルの読み込み高速化が目玉。シートを切り替えるタブを右クリックした際のメニューからの「シートの保護」操作、オートフィルター生成時に表示要素をチェックボックスで簡単に指定できる機能など、Microsoft Excelと同等の操作感を実現している。

Ubuntuにインストール

 LibreOffice 3.5をインストールするには、The Document Foundationの日本語Webサイトからdeb/rpmパッケージを入手する(付録DVDに収録)。あるいは、コマンドラインでの操作でリポジトリからインストールする。Ubuntu 11.10であればパッケージ管理の管轄外での直接インストールになるため、不具合が生じる可能性がある。現在アルファ2版が提供中のUbuntu 12.04であれば、リポジトリからのインストールが可能だ。

$ sudo update-manager -d
としてアップデートマネージャーを起動すると、Ubuntu 12.04へのアップグレードを促す画面が表示される。画面の案内に従ってアップグレードして再起動した後に、
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
とすればリポジトリ内の最新版にアップデートされる。