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 Sysinternalsユーティリティは、Windowsプラットフォームで使う70以上のツール群です。Sysinternals社の創業者であるMark Russinovich氏とBryce Cogswell氏によって作成されました。公開後すぐに、Windowsの標準機能では対応できない高度な診断とトラブルシューティングが可能なユーティリティとして、Windows管理者にとっては必須ツールとして広く使われてきました。

 2006年にマイクロソフトがSysinternals社を買収してからは、SysinternalsのユーティリティはマイクロソフトのWindows SysinternalsWebサイト(Microsoft TechNetの一部)からすべてのツールが無償でダウンロードできるようになっています。

 この特集では、 Sysinternalsユーティリティを理解し、最大限に活用する方法をまとめた書籍『Windows Sysinternals徹底解説』の中から一部を抜粋して紹介します。解説書なしでも広く利用されてきたSysinternalsのツールですが、具体的な解説を合わせて読むことで、Windows上でいま何が起きているのかを、より多くのITプロフェッショナルが本当に理解できるようになります。

Sysinternalsユーティリティの概要

 Sysinternalsユーティリティには、次のような特徴があります。

  • ITプロフェッショナルや開発者が本当に必要としている機能を提供
  • 直感的で使いやすい
  • 単一の実行可能イメージとして配布されるため、インストールなしで使用でき、ネットワークやリムーバブルメディアなど、どこからでも実行できる
  • 実行後、後に重要なデータを残さない

 Sysinternalsは、正式なプロダクトグループの管理下にないため、新しい機能や、新しいユーティリティ、バグ修正を迅速にリリースすることができます。場合によっては、提案されてから簡単に実装して、1週間以内に一般公開し、役立ててもらうこともできます。

 しかしながら、完全なプロダクトグループや正式なテスト体制がないため、Sysinternalsユーティリティは、公式なマイクロソフトプロダクトサポートなしで、“何ら保証のない現状有姿のまま”で提供されることになります。Sysinternalsのチームは、SysinternalsのWebサイト上で専用のコミュニティサポートフォーラムを運用しており、報告されたバグをできるだけ早く修正するように心がけています。

 Sysinternalsユーティリティは、Windowsオペレーティングシステムの多くの側面にわたって、幅広い機能をカバーしています。Process ExplorerやProcess Monitorのように、複数の種類のカテゴリを横断する包括的なユーティリティもありますし、プロセス関連のユーティリティや、ファイル関連のユーティリティのように、1つのカテゴリにグループ化されるユーティリティも多かれ少なかれあります。

 多くのユーティリティはグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)を持ちますが、コンソールユーティリティもあります。コンソールユーティリティは、自動化やコマンドプロンプトでの使用のためにデザインされた、リッチなコマンドラインインターフェイスを持ちます。