ITproが主催したAndroidアプリコンテスト「A3 2012」では、台湾の「COMPUTEX TAIPEI 2012」における出展とプレゼンを副賞とする「アイデア賞」と、協賛社であるソニーモバイルコミュニケーションズのスウェーデン拠点に訪問できる「グローバル賞」を設けました。受賞者がそれぞれ見たもの、体験したものを訪問記として執筆していただきます。今回の訪問記は、「MikuMiku Studio Tiny AR」でグローバル賞を受賞した小林一彦氏です(編集部)。
始まり
それは、まだ肌寒さが残る3月上旬の事でした。私のTwitterのタイムラインに、とある方のツイートが流れました。
「Android Application Award(A3)の締め切り迫る」
ほう、Androidのアプリコンテストがあるのか。いっちょ、私も応募してみるか。ちょうど手元には、昨年末に公開したばかりの私の初Androidアプリ「MikuMikuStudio Sample Tiny AR」がありました。そこで、そのアプリで応募してみることにしました。その時は、まさかこのような体験に繋がるとは夢にも思っていませんでした。
審査
応募したことすら忘れかけていた4月上旬、A3事務局から1通のメールが届きました。「最終ノミネート作品選出のお知らせと表彰式開催のご案内」
うそー!まさか、軽い気持ちで応募したアプリが最終審査に残るとは!!まぁ、でも最終審査に残っただけであって、入賞したわけではありません。多分駄目だろうなと思いつつ最終審査に出席。3分間プレゼンで伝えたいことの半分も伝えられず落ち込んでいた私の耳に驚くべき言葉が飛び込んできました。
「グローバル賞 MikuMikuStudio Tiny AR」
えーー!!頭の中が真っ白になりました。
司会「感想を一言」
私「まずパスポートを取らないと・・・」
司会「そこからですか!」
後は何を喋ったか覚えていません。
旅行の準備
私は過去に一度米国へ行ったことがあるだけで、海外旅行はほとんど経験がありません。その時は旅行会社の添乗員が同行しましたので、一人で海外へ行くなど初めての経験です。航空券の買い方もホテルの取り方も分かりません。そこで、旅行会社に手配をお願いすることにしました。せっかくの欧州訪問だったので、副賞として提供いただいたソニーモバイルコミュニケーションズの拠点訪問のほかに、独自のオプションとして経由地のヘルシンキへの2泊を追加することにしました。後で分かったことですが、ちょうど延泊してヘルシンキに滞在する日はJuhannus(ユハンヌス=夏至祭)で、非常に運が良かったです。
出発
関空からフィンランド航空AY0078便でヘルシンキへ出発。ヘルシンキでAY0667便に乗り換えコペンハーゲンへ。コペンハーゲンから列車でスウェーデンのマルメへ向かいます。途中、列車の駅で切符のバリデーション(有効化)の方法が分からずうろうろしていたところ、後の便で来られた日経BPの菊池さんとばったり遭遇。菊池さんといっしょにマルメへ向かいました。後で分かったことですが、切符はどうもバリデーション済みで、駅でのバリデーションは必要無いようでした。