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 クラウドを使ったシステム開発では、従来のアーキテクチャー設計の常識は通用しない。性能・信頼性・セキュリティを高め、コストを下げる。クラウドとオンプレミスでシステムを連携させる――。こうした課題を解決するアーキテクチャーの工夫がある。今回は、システム連携の勝ちパターンとして「送信前データ削減」「統合ジョブ管理」「マスター不要」を取り上げる。

パターン名:送信前データ削減

送信前データ削減

解決される課題

 オンプレミスとクラウド間でデータ連携する際に、ネットワークがボトルネックになることがある。その場合に、ネットワークを増強せず、性能低下を回避したい。

概要

 オンプレミスからクラウド上のシステムにデータを送信する際、事前にデータを加工しサイズを小さくする。これにより、ネットワークがボトルネックになり、システム全体の性能が低下することを防ぐ。

 例えば、次のようなアーキテクチャーにする。オンプレミスにある業務サーバーから、必要なデータを抽出しクラウド上の業務サーバーに向けて送信する「送信サーバー」を用意する。送信サーバーでは、自作のプログラムなどを使ってデータ圧縮や差分抽出などを実施する。空白文字で長さを調整している固定長ファイルなどに対してはzip形式などの圧縮が有効である。このほか、市販の圧縮用ソフトやアプライアンスを使う手もある。

 不要なデータを削除したり、複数のレコードを一つのレコードに統合したりしてから送信することも有効な場合がある。