クラウドを使ったシステム開発では、従来のアーキテクチャー設計の常識は通用しない。性能・信頼性・セキュリティを高め、コストを下げる。クラウドとオンプレミスでシステムを連携させる――。こうした課題を解決するアーキテクチャーの工夫がある。今回は、コストの勝ちパターンとして「画像オフショア」「バーチャル監視室」を取り上げる。
パターン名:画像オフショア

解決される課題
業務サーバーを設置しているクラウドのストレージ料金が高い。このコストを下げたい。
概要
画像データはサイズが大きいので、業務サーバーを設置したSaaSやPaaSではなく、より安価なオンラインストレージに格納する。オンラインストレージに画像データを格納するときは、業務サーバーで格納先URLを管理する。この切り分け作業は、データ連携サービスを使うなどして自動化する。格納する画像データ量が多く、ストレージ利用料金の差が大きい場合に有効である。