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 米国時間9月19日、アップルはiPhoneなどに向けたOSの最新版「iOS6」へのアップデート提供を開始した。クーポンやチケットなどをまとめて利用できる「Passbook」の追加や、Googleマップから独自の地図に移行した「マップ」などさまざまな機能の追加・変更がなされているが、特にアプリを開発・提供者にとって重要な変化となるのは、App Storeの大幅なリニューアルがなされたことだ。

 iOS6では、App Storeがビジュアル面だけでなく、さまざまな点において大きく変更されており、その変化はアプリのダウンロード傾向にも大きく影響してくると考えられる。では一体、App Storeのどのような点が変化しており、それがアプリ提供者にどのような影響をもたらそうとしているのだろうか。

アプリの並びが“縦”から“横”に

 iOS6でAppStoreが大きく変化した点は、アプリの並び方だ。従来のAppStoreでは、トップページやカテゴリ、検索などいずれの画面においても、アプリが縦に並び、画面をドラッグして上にスクロールすることで、選択するというスタイルだった(写真1左)。

 だが新しいAppStoreではそれが大幅に変更され、アプリが縦に並ぶシーンはカテゴリやランキングの詳細など、一部に限られている。そしてトップページや検索画面など多くの箇所では、アプリが縦ではなく横に並び、フリック操作で好みのアプリを選ぶスタイルへと変化しているのだ(写真1右)。

写真1●従来のApp Store
写真1●新しいApp Store
写真1●従来のApp Store(左)と新しいApp Store(右)との比較
アプリの並び順が大きく変わっているのが分かる
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 これによって大きく変わると考えられるのが、アプリの選び方である。従来は縦一列に並んだアプリをスクロールすることで、ユーザーは一度に多くのアプリを確認することができた。だが横並び・フリック操作という新しい形では、縦並びよりも画面に一度に表示されるアプリの数が少なくなるうえに、フリック操作という特性上、一度にスクロールできる量が制限されてしまう。

 つまり横画面、フリックというスタイルに切り替わったことで、ユーザーはアプリを“たくさんの中から探して選ぶ”のではなく、“その場にあるアプリを選ぶ”という、受動的な形で選択するようになると推測できるのだ。