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 RDSを応用して、ユーザーごとに独立した仮想マシンを割り当て、クライアントPCやシンクライアントシステムからデスクトップ環境を利用するのが「仮想デスクトップインフラストラクチャ(Virtual Desktop Infrastructure:VDI)」である。

 RDSでは全ユーザーがRDセッションホストのデスクトップエクスペリエンスを共有するが、VDIではユーザーごとに異なるOSインスタンスを割り当てるため、“ローカルPCの利用とほぼ同じシステム環境”を手に入れることができる。すなわち「DaaS」的なシステムを構築できる。

 ユーザーに割り当てた仮想マシンでWindows XPなど旧バージョンのWindowsを実行して、既存システムとの互換性を保つこともできるし、最新のWindows 8を提供することもできる。ローカルPCに接続したUSBデバイスを仮想マシンからも利用できるので、ほとんど違和感がないのがVDIの特徴だ。

 どちらのシナリオでも、PCのライフサイクル管理コストが低減し、オンデマンドで柔軟なコンピューティング環境の提供が可能になる。また、セキュリティが高まりコンプライアンスの向上にもつながる。