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 本連載でPinterestのことを書いたのは4カ月ほど前のこと(該当記事)。その当時は、日本でもあちこちでPinterestのことが語られて、盛り上がりを見せていた。一部の企業がオフィシャルにアカウントを開設したという事実だけで大きくニュースとして扱われるなど、そのブームは一時的に加熱状態にあった。

 あくまでも企業のマーケティング/コミュニケーション担当者の視点から見て、企業によるビジネス的なPinterestの活用において飛び抜けて目立った事例が出てきていないからかもしれないが、どうやら最近ではその動きも少し落ち着いてきたように思える。

米国で女性向けを中心に着実に活用が進むPinterest

 ちなみにアメリカではPinterestは、相変わらず利用者を増やし続けている。特に女性ユーザーが増加しているという傾向は依然として衰えを見せていない。その規模は、いまや18歳以上の女性インターネットユーザーの約2割に達するとも言われている。

 これだけユーザーが増えてくると、それなりにビジネスに活用される方向も具体的に見出されてくるため、アメリカでは(試行錯誤の過程であるものも含め)様々な試みがなされている。たとえば結婚式場の詳細を紹介するにあたってPinterestを活用していたり、ヘアスタイリストやヘアサロンが自分たちの技術やスタイリングをリッチなビジュアルでアピールするために活用している。あるいは、トラベルエージェンシーが自分たちの扱う旅行商品を現地の写真をふんだんに交えた形で紹介したりと、利用している業界業種も幅広い。

 そしてサービス開始当初から言われているように、最も注目されているのがeコマース分野でのPinterestの活用である。現在のアメリカのeコマース市場は、comScoreの調査によると、今年の1~3月期で440億ドル(約3兆5000億円)に達する。対前年比で17%の成長と、非常に好調といえる。よく売れているものとしては、デジタルコンテンツやコンピュータのソフトウエア、そして家電といった、これまでよく売れていたものに加え、宝飾品類や時計、そして服飾関係などが伸びている。