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2013年にはデータセンターへの設備移転も予定

 ソニックスでは現在、社内のサーバールームに端末を並べてScirocco Cloudを運用しているが、今後もAndroid端末が増え続けることを考えるとスペース的な余裕はあまり残されていない。そこで同社では、設備をそっくりそのままデータセンターに移転することを計画している。鈴木部長によれば2012年内を目途に必要な機材をデータセンター内に移動および設置完了し、2013年の年明けあたりから運用を開始する予定だという。

 この設備移転に関しては、当初なかなか計画が進まず苦労したと鈴木部長は振り返る。「サーバーラック内にサーバーと共に、多数の外部との通信が可能な端末を持ち込むことになるため、セキュリティ的な観点からほとんどの事業者が難色を示した」(鈴木氏)からだ。比較的早いうちに、一つだけOKをくれたデータセンター事業者があったものの、ロケーションが西日本と遠かったため、運用上の問題から断念したという。

 それでも鈴木氏はあきらめずに粘り強く条件に合うデータセンター事業者を探し続け、都内で引き受けてくれるデータセンターをようやく見つけた。これには、「展示会イベントへ出展してScirocco CloudをPRしたことや、そのことが記事として取り上げられたことが大きかったと思う。実際に、夏あたりからデータセンター事業者側の反応も明らかに変わってきた」という。

 設備移転は決まったものの、今度はラック内に何十台ものAndroid端末をどうコンパクトかつオペレーションしやすい形で収容するかを考え、必要な機材を自分たちで用意しなければならない。このような目的に適した収容用機材など市販されていないからだ。現状はサーバールーム内の平らな場所に端末をすべて並べているが、これではあまりに効率が悪いため、ラックに収容する際は端末を斜めに立てる形で収容することにした。現在は立てかける角度の探索などを含め、手探りで収容用機材を作成している最中だという。

 データセンターに設備移転することにより、従来よりもサービスの規模拡大などがずっとしやすくなる。同社では今後、端末メーカーやソフトウエアベンダーが海外で国内向け端末やアプリを開発する「オフショア開発」をする際に、海外拠点からScirocco Cloudを快適に利用できるようにするといったサービス展開を進めていきたいと考えているという。

写真5●ITpro EXPO 展示会場での受賞パネル贈呈
写真5●ITpro EXPO 展示会場での受賞パネル贈呈
(写真:中村宏)
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