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写真●ロイヤリティマーケティングの佐佐將行ICT事業本部CIO兼本部長
写真●ロイヤリティマーケティングの佐佐將行ICT事業本部CIO兼本部長
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 共通ポイントサービス「Ponta」を運営するロイヤリティマーケティング(東京都渋谷区)でCIO(最高情報責任者)を務めるのが佐佐將行氏だ(写真)。佐佐氏は1995年から2003年までIT(情報技術)コンサルタントとして、日本と韓国が共同開催した2002年のサッカーワールドカップ(W杯)で大会を支える情報システムについて企画から運営まで携わった経歴の持ち主。W杯のシステムと同じアプローチでPontaの基盤になるシステムも構築しているという。

 佐佐氏は「CIOを含めてシステム担当者は事業部門の部長よりも業務に詳しくないといけない」と言い切る。というのも業務を100%理解していないと、それを定義できないためだ。だからこそPontaの開始に向けては、サービスの定義や優先順位付けなどの議論をCIOの佐佐氏がリードしていったという。

 そもそもPontaは複数の提携企業に1つのシステム基盤で対応しなければいけないという大前提がある。提携企業ごとに個別にシステムを作っていてはコストがかさむためだ。この仕組みを構築するうえで「W杯と同じアプローチを採った」と佐佐氏は強調する。

 W杯は日韓の共同開催だったとはいえ、情報システムは1つでないといけないという条件があった。そこで韓国側と調整しながら、W杯の運営という初めての業務を一から組み上げたという。ステークホルダーの意向をすり合わせながら、システム構築にまでつなげたアプローチを「ゼロスタート」(佐佐氏)だったPonta事業でも実践したわけだ。

 ロイヤリティマーケティングでは今、IT関係で主に2つの大きなプロジェクトが進んでいる。1つがビッグデータの分析機能の外部提供で、2013年中には実現したい考えだ。もちろん事業としての将来性を見込んだものだが、提携企業と一緒に切磋琢磨できる環境を構築した方がロイヤリティマーケティングと提携企業の双方にとってメリットがあるという読みもある。佐佐氏は「常に105~110%の力を求められる状況が必要だ。それが成長の原動力になる」と強調する。

 もう1つがポイント事業を支えるシステムをパッケージにしてOEM(相手先ブランドによる生産)提供するというものだ。2013年度中に始めたいという。これも事業としてのポテンシャルは大きいと踏んでいる。Pontaは5000万人近い会員を抱え、月平均の取引件数は1億5000万件ほどにもなる。これだけ大量のデータ処理がありながら、24時間365日サービスを止めることなく、リアルタイム処理を続けている。この高いシステム品質をパッケージにすれば、独自にポイントサービスを始めようという企業にとって魅力的な商品になると考えている。

 Pontaはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の「Tポイント」と熾烈な競争を繰り広げている。佐佐氏はCIOとしてPontaを魅力的なサービスにするべく、日夜奮闘している。

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・経営者の視点で物事を見て、コミュニケーションを取ること。ITはあくまで手段である。
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◆ストレス解消法
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