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 エボラブル アジア代表取締役の大山智弘氏によると、このところベトナムではオフショア開発の競争が激しくなっており、同氏としては「2012年~2013年が勝負」と考えているという。具体的に「2012~2013年」としているのは、最近になってベトナムへのオフショア開発を視察・検討する企業が急増していることに加え、既存の顧客の多くも2013年中の拡充を考えているからである。この機会をうまくとらえられないと、生き残りは厳しいというわけである。しかも、現地では開発コストが増加する傾向にあり、マネジメント次第では魅力的な価格を提示できなくなる恐れがある。

 同社としては、旺盛な需要を追い風に開発人員を現在の70人から数年後には200~300人くらいにする規模の拡大のほか、カンボジアや米国など日本以外の企業からの受注、自社ブランドのアプリ開発なども視野に入れたいとしている。

開発チームの独立支援を後押しする「移籍プログラム」

 加えて力を入れようとしているのが、自社内の開発チームの独立支援だ。「当社の事業を“ベンチャー企業のアーリーステージのお手伝い”と位置付け、インキュベーションセンター(事業の孵化基盤)的な役割を担いたい」(大山氏)とする。

 具体的にエボラブル アジアでは、オフショア開発の延長で「移籍プログラム」を用意している。これは、ある発注企業のために編成した開発チームを、そのチームメンバーごと企業に譲渡し、独立することを支援する活動である。当然、発注企業はエボラブル アジアに対して移籍金を支払うことになる。ベトナムでの短期間での開発立ち上げに成功した企業が、現地に根差した開発体制に移行しやすくした。

 この分野で先行しているのが、バイタリフィ アジアだ。譲渡に必要な費用300万~500万円を支払えば、同社に委託していた開発チームを独立できる。

 中小・ベンチャー企業向けにWebコンサルティングを行っているフリーセルは、既にこのプランを活用して、Webサイトの制作や保守、ソフトウエアの開発を行う現地法人を2012年3月に設立した(発表資料)。2013年3月までに20人程度の組織を構築、受入体制を充実させるとしている。