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 「ソーシャル」「モバイル」「クラウド」「インフォメーション」の4つの力の結び付きが強まり、企業に新たなビジネス機会を生み出す――。こう提唱する米ガートナー。同社のリサーチ部門のトップであるピーター・ソンダーガード氏に企業の情報化のあり方についてインタビューした。

(聞き手は戸川尚樹=日経ビジネス

企業の競争力を高めるには、「ソーシャル」「モバイル」「クラウド」「インフォメーション」の4つの力を結び付けることが重要と指摘されています。

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレットの普及によるモバイル化、クラウドサービスの浸透、そしてビッグデータ(爆発的に普及するデータ)と称されるインフォメーションの効果的な収集・分析。それぞれがIT(情報技術)分野の重要なテーマになっています。

ピーター・ソンダーガード氏

 これら4つを見ると、IT部門の仕事と見られがちですが、そうではありません。4つの力が組み合さると、ビジネスのやり方に変革をもたらします。つまりこれらの4つはITではなく、ビジネス全体にかかわる問題です。

 4つのガバナンス(統治)をどうするかは競争力を高めるために重要なことであり、経営トップが決めるべきことです。

 4つの力を組み合わせるというのは、単に企業活動をデジタル化し合理化するということではありません。銀行業界ではデジタル化が進んでいますが、これは同時にモバイル・ペイメント・ネットワークのような新しいサービスが生み出されるなど、競争環境が変わることも意味しています。

4つの力をうまく使えば、以前よりも、低コストで便利なサービスを生み出しやすいということですか

そうです。逆にこれらの力をうまく使いこなせなければ、新たな競争相手が生まれる可能性のある、これからの時代に生き残るのは難しいのではないでしょうか。

 世界の傑出した企業はやはり情報の活用に熱心です。最近では、大量のデータを製品開発やサービスに役立てようという製造業が増えています。いわゆるビッグデータの活用です。

 米GE(ゼネラル・エレクトリック)は、様々な情報を航空機エンジンや医療機器から収集して、実際のビジネスに生かしています。商品開発のためだけではありません。製品のリースや資産運用・管理といった面で、顧客に最適なサービスを提供するためにデータを活用しています。